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将平side
そしてある日、誤魔化していた嫉妬心や独占欲が爆発した。
同棲を始めて少し経った頃だった。
俺は奏を殴った。もう自分じゃどうしようも無いほど、気持ちが昂っていた。
奏は目に涙を溜めた。その姿が可愛くて可愛くて、興奮してしまっている自分がいた。
手当をして、少し優しくしてやると、奏はさっきまで殴られていたことも忘れて俺に懐く。その素直さが愛くるしくて、暴力を振るうことをやめられなくなった。
痛めつけ、優しくして、それを繰り返す。
奏は、徐々に俺に従順に、俺に対して意見をしないようになっていった。
俺はそれにとても満足した。満足したと言うより、安心したに近い。俺から離れることはないだろうと高を括っていたんだ。
だがある日、突然奏から別れを切り出される。
俺は気が狂いそうになった。奏は俺のものなのに……。
他で男でもできたのかもしれない。そう思って、会社を辞めさせて、外との関わりを一切断ち切った。
奏の苦しむ姿は、なぜだか俺を安心させた。あぁ、まだこいつは俺のものだって、そう思える。だから今まで以上に、奏を苦しめた。
それでも奏は、俺の前から逃げ出した。
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