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獣の征服①
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路地裏で次元の存在と対峙したキルシュは日本語ではない不思議な言語で赤い魔法陣を足元に生み出すとそれを片方の足裏で一度踏んだ。すると魔術師から周囲に光の玉が分散していき消える。おそらく本当に【魔術師】なのだろうか。
「さてと、結界を張ったからテメェは逃げられないぜ」
「キルシュさ~ん」
臨戦態勢のキルシュの背中では情けない声で張り付く宝が居た。それはそうだ。平凡な宝には次元の存在も戦闘も程遠い人生だったのだから。キルシュは張り付く宝に目線を一瞬移すと、標的を見据える。正直宝がくっついたままだと戦闘しずらい。
「仕方ねえな、遠距離で殺るとするか」
まずは小手調べとキルシュは足元の魔法陣を分裂させ次元の存在の足元に移動させる。すると魔法陣から赤い鎖が飛び出し次元の存在に向かって突き出た。だがその鎖は避けられ魔法陣も消滅する。
「チッ、おしい」
同じ戦法で何度か魔法陣を仕掛けるが意外と素早い次元の存在に交わされてしまう。遠距離では分が悪いようだ。やはり宝と一緒では本領発揮できない。
「宝、俺が合図したら逃げろ」
「ええっ!」
「お前、邪魔だ」
「や、ヤダ・・・です。一緒に逃げよう」
「・・・」
宝はキルシュのシャツを力一杯握りしめ離さない。そんな宝の行為を無視してキルシュは魔法陣を腕に発生させた。そして宝を後ろに放り投げる。
「早く行け」
「あっ!」
転がる宝は起き上がりキルシュを見るが、これ以上は本当に邪魔かもと感じ元来た道を走る。それを見た次元の存在は窓の影を伝い宝を追いかけようとするが魔法陣の鎖を伸ばしたキルシュに掴まれた。
「おい、どこ行く。相手は俺だ」
自由になったキルシュは掴んだ次元の存在を地面に叩き付けた。そのまま手元まで引き寄せて嬲るように魔法陣を拳に発生させたパンチの連打で攻撃すると、次元の存在はボコボコと波打ちやがて破裂した。中から黒い液体が飛び出しキルシュに飛散する。
宝が離れてものの数分であっけなく戦闘は終わり黒い液体が飛散した路地裏で、液体で汚れたキルシュが佇む。静けさの中で突然キルシュが薄気味悪く笑い出す。
「クククッ・・・ハハハハッ!」
キルシュは戦闘狂だ。狂犬と呼ばれる由縁はある意味そこにある。元々のサディストな性格もさらに拍車をかける。黒い液体で汚れた手を見てまた無言になった。
「・・・汚え」
逃げ切り離れた建物に隠れていた宝は、静かになった周囲を見回し顔を覗かせる。すると向こうからキルシュが歩いて来るのが見えたので、走って近付いた。
「キルシュさん!大丈夫です・・・痛っ!?」
正面からいきなり抱き締められるが、力加減がなくギリギリと痛みを感じる。
「勝手してんじゃねぇよ、クソブサイク奴隷」
「いっ・・・ッ、キルシュ、さん」
そのまま近くの木箱に押し倒される。グリッと下肢を押し付けられ気付いた・・・キルシュは勃っている。強く雄の本能を押し付けられ宝は焦る。なんとかどかそうともがくがビクともしない。両手を掴まれ縫いとめられた。見下ろすキルシュの顔は何かで黒く薄汚れ、眼鏡越しでもわかるほど目は怒気をはらんでいる。
「俺を怒らせたいのか、お前」
「ごめ、ごめんなさ・・・」
「優しくするのはやめた。俺にはやっぱり無理だ」
宝からボロボロと涙が溢れ出る。怒られたからなのか、キルシュに嫌われたからなのかはわからない。そのまま乱暴に肩に担がれ道行く人にギョッとされながら警備部の居住区へと戻った。居住区でもギョッとされる中ヅカヅカと自宅へと足を運ぶキルシュを誰かが呼び止めた。
「キルシュさん!」
「・・・」
キルシュはジロリと振り返ると、赤毛に緑眼の青年が立っていた。出かける時に宝が声をかけたイケメン青年だった。青年は担がれている宝の蒼白の顔を見て心配する。
「さっきの人じゃないですか。何かあったんですか?」
「別に」
「でも、めちゃくちゃ汚れてるしその人もなんか顔色悪いです。医務室連れていきますか?」
イケメン青年が宝に手を伸ばそうとすると、キルシュの手に叩き落とされた。
「イッタ!ッ、何するんだ!」
「触るな、俺のだ」
「暴力反対!」
「ハッ」
用はないとばかりにイケメン青年を無視してキルシュは蒼白の宝を連れて立ち去る。後ろからイケメン青年が何か叫んでいるが聴く耳を持たない。
自宅へと辿り着き玄関のドアを乱暴に開けると宝を下ろして、自分の腕をダンッと宝を挟むようにドアに手を付く。ビクッと宝は身体が跳ねた、顔は俯いたままだ。
「見ろ」
その声は聞き覚えがある。この家で強制的に快感を引き出された時に言われた。宝は迷う、見上げれば終わりな気がしたからだ。
「宝、見ろ」
今度は名前で呼ばれた。ここで見ないと終わりな気がした、どっちを取っても終わりしかない。宝はおそるおそる顔を上げてキルシュを見上げる。目が合った。鋭い金目と・・・。
そのまま片手で後ろ髪を鷲掴みされると、キスされた。いや、もはやキスというより捕食する勢いで噛み付かれた。閉じた口を無理矢理肉厚の舌でこじ開けられ、宝の小さな舌を吸われる。チリチリと舌が痛む。吸ったかと思えば舌を歯で噛まれる。血が滲んでいる気がするほど痛い。
何度も角度を変えて吸われたり噛まれたりするうちに宝は呼吸が出来なくなり咽る。口をやっと開放してもらえ荒い息が出る。髪を掴まれたままなのでしゃがむ事も出来ない。
「はぁはぁ・・・」
「は、ぁ・・・宝」
自分の名前を呼ぶ狂犬は、空いている片手で宝のスウェットパンツを力づくで引っ張り半分まで脱がせる。下着ごと脱げたので尻が丸出しだ。
そして自分のズボンのベルトをカチャカチャと乱暴に外し、スボンのジッパーを下げると勃ち上がりはち切れそうなモノを取り出す。短く荒い息をたてながらソレを扱く。明らかに宝にその凶器を突っ込む気でいるキルシュに、宝はもはや思考が追い付かず自分を犯すための凶器を見つめるしかない。
「ッう、ぅ・・・・」
「・・・ハッ、宝、今から俺のをぶち込んで躾け直す」
存分にそそり勃ったキルシュの凶器。宝は今度は後ろ向きにされドアに上半身を押し付けられる。そして尻にヒタヒタと凶器を当てられたかと思うと尻を鷲掴みにされ挟むようにして上下に擦られた。時々尻の蕾に先端を押し当てられると先走りの精液がぐちゅぐちゅと音を立てるのがわかる。
「あっ、あっ、んッ!んうっ、や、ぁあ!」
このままほとんど準備なしに突っ込まれたらと思うと恐怖で逃げようとドアノブを掴む。
「行くな」
掴んだ手が止まる。「行くな、怒るぞ」なのか「行くな、ここにいろ」なのか。その意味がわからないまま、宝はキルシュの凶器に貫かれた。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
一瞬気を失った。どこまで侵入されたかわからない凶器は宝の内壁がみっちりするほど埋め尽くしていた。宝はマゾではないが耐え得る忍耐力はあるようなので気絶は出来ない。まだ凶器は入ったまま動かないが、動いたら宝は自分がどうなるか恐怖した。だが単純に犯される恐怖よりも、キルシュに嫌われる恐怖の方が強い。自分をブサイクだの奴隷扱いするドSな男になぜ惹かれているのかわからなくなる。
「ッ・・・宝、入ったぞ。美味いか」
「っぐ、うっ・・・うぅ」
後から押し寄せる痛みに宝は耐えていた。
「やっぱり狭いな、中で突くだけにするか」
「んぁっ!!ひっ、あっ、あっ、ん、ぅっ!」
ほとんど慣らされていない宝の後孔に突っ込んだものの狭すぎて自分も動けないキルシュは、抜き差しはあきらめて中で小突くように突き上げた。宝の内股を生暖かくドロリと粘着く液体が伝っていく。おそらく切れたのだろうが怖くて下を見れない。
「くっ、はっ、ハハッ・・・あぁ、宝の中めちゃくちゃ狭いな」
「うぅっ・・・い、たっ、ぬ、ぬいて・・・」
「我慢しろ」
「ひうっ・・・うっ、んんッ、んっ」
「お前、初めてのくせに中がもううねってケツの締付けがすごいことになってるぞ・・・淫乱の素質あるな、ッ」
「ち、ちがっ、う!あ、あっ、ああッ!や、いやだ、もう奥までくるな!」
「そろそろ中に出すかと思って、なっ。さぁもっと締め付けろ」
キルシュは予想外にいやらしく自分の雄を痛いほど締め付ける宝の後孔にうっとりする。ドSだがドMな性質も持ち合わせいた。
それよりも今は中まで穢して自分が征服した証を刻みたかった。穢された宝はどんな顔を自分に向けるだろうか、そう考えるだけで興奮して腰を掴む手に力がはいる。宝の血の滑りで最初よりは大きく動けるようになり、キルシュの熱の篭もる凶器が激しく攻め立てる。
それにしてもこんだけ痛みに耐えてよく気絶しないな、コイツ
おそらく普通なら気絶してもおかしくはない痛みがあるだろうが、宝は涙と汗で蒼白だがとにかく耐えている。宝の特異体質に関係あるのだろうか。だが耐えられるなら好都合とお構いなしに突き上げを強くしていき、絶頂が近いのを感じる。
「はっ、はっ、はぁっ、ッ、宝、中に出す、ぞっ」
「あ、あっ、やだ!いっ、ひあっ、あんっ、んっ、!」
「っ、くっ、いくぞっ!!!!」
「あッ、あ、や、あああああああッ!」
ドクンっ
激しいピストンのあとに奥まで凶器を埋め込んだキルシュは、宝の後孔に凌辱の証を注ぎ込む。興奮していたのかドクドクと何回も中で弾け射精が止まらない。宝は後ろを向いているので顔は見えないが、流し込まれるたびにビクビクと身体が跳ねている。
射精が収まる頃、まだ宝の中にいたいが切れて悲惨な事になっている血で汚れた後孔を見てズルリと凶器を抜き取る。支えを失った宝はついに気絶したのか体制を崩し床に倒れた。
「はぁ、はぁ・・・宝、生きてるか」
キルシュは宝を仰向けにさせて呼吸しているか確認する。かすかだが息をしている。涙と血と精液で穢れた宝を見てキルシュはまた興奮した。自らの手で宝の初めての男になり全て奪った支配感に酔う。
ぐったりした宝を抱き上げ寝室へと運び、眼鏡を外してテーブルに投げつけると上着とズボンを脱がせ細い両足首を掴んで脚を開く。キルシュの熱の篭もる凶器はもはや狂乱でしかないほど勃ったままだ。短い荒い息を整え乾いた唇を舌なめずりで濡らす。そして冷めない熱を冷酷な熱で、宝の中へと再び埋め尽くすのだった。
「・・・宝、もう俺のモノだな」
宝は気が遠くなるなか、獣が吠える声が聴こえた気がした・・・。
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