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血のキス②
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「宝」
低く通る身に覚えのある声が玄関の外から聞こえる。宝は震えながらなんとか立ち上がりドアの鍵を開けた。ドアノブがゆっくり回りだし、扉が開かれる。そこに居たのは、キルシュだった。
治療されたのか包帯が巻かれあちこちにまだ擦り傷が残っているが、身体は血で汚れてはいない。
「・・・キルシュさん」
「入ってもいいか」
入ってもいいか、ここはキルシュの自宅なのに家主らしくない問いをかける。だが宝にとっては重要な質問だった。入るという事は、キルシュと向き合わなくてはならない。また手酷い事をされるかもしれない。
独房では話をつけると意気込んでみたが、まだあそこは天剣のテリトリーで側にエイドも居たからだ。だがここは完全にキルシュのテリトリーだ。
「入ってもいいか、宝」
「っ・・・」
「宝」
キルシュは無理に踏み入らず離れた位置で立ったまま宝を見つめている。眼鏡をしていないので鋭い金目が余計に目立ち怖い。あの時はボロボロだった自分をキルシュが迎え入れた、今度はボロボロになっているキルシュを迎え入れるのだ。宝はあの時の光景を思い出し口を開けた。
「入っても・・・いい」
ギイッ!ガチャン!
玄関の扉が乱暴に開かれ素早く中へ入ったキルシュは宝を抱き締めドアに押し付けた。そのまま飢えた獣のように唇に噛み付く。また乱暴にキスされた。
「んううッ!?んっ!んんッ、ぁ、ん」
「ンッ、ん、はっ、宝、は、ぁっ、ッ、宝」
乱暴だがキスの合間に名前を呼ばれる。何度も何度もキスをされ息も絶え絶えになってくると苦しくてキルシュの衣服を引っ張る。それに気付いたのかキルシュは一度キスをやめて宝を見つめる。
「はぁはぁ・・・乱暴・・やめろ」
「はっ、中に入れたろ。バカだな、入れずに明日まで待てば逃してやったのに」
「逃げるかよ、話つけるんだから!」
「そうか」
宝は意地を張っているように見えるが身体が震えている。キルシュがやはり怖いのだ。しかも玄関は無理矢理犯された場所だ。キルシュは内心このままドアを開けて宝が逃げれば、本当に逃してやろうと思っていた。
だが、宝はいつまで経ってもそんな気配はない。とりあえずキルシュを見上げている。背筋がゾクゾクする、自分の中の獣が早く早くと爪を立てる。ここで選択を間違えれば二度と宝には会えないだろう。
「宝、気持ちよくしてやる」
「・・・・・は?」
「今ここで気持ちよくしてやるからじっとしてろ」
「えっ、ちょっ!?」
キルシュはしゃがみ込み宝のズボンのジッパーを口でゆっくり下げていく。そしてトランクスの端のゴム口を咥えて目線だけ上げると宝と目が合った。真っ赤になって口をパクパクしている。
そのまま下着をずらすと、さっきのキスで感じたのか羞恥で感じたのか少し緩く勃起した宝のモノがブルっと飛び出した。
「ひゃっ!?」
勃起したモノを握ると宝の情けない声が出た。今自分は宝の弱みを文字通り握っていると思うとキルシュは満足した。握り潰されると思っているのか抵抗しない宝をよそ目に亀頭を舐め上げてみる。
「んうっ」
そのまま先端の割れ目を尖らせた舌で往復すると宝のモノはビクビクと反応する。ゆっくり皮を下げながら裏筋を舐めたり時折歯で甘噛みすると宝は甘い声を出し始める。
「あっ、あっ、んうっ、ぁ、ひあっ」
「ククッ・・・」
機嫌が良くなってきたキルシュはさらに宝の快感を引き出そうとする。玉をコリコリと揉みながら、宝のモノを舐めたり甘噛みで往復する。完全に勃ちあがると、咥えてやった。
「や、ぃ、やだあぁっ!あ!ああっ!」
ゆっくりしていたら宝が逃げるかもしれないという焦りが宝の勃起したモノを強く攻め立てる。唾液を絡ませじゅぶじゅぶとわざと厭らしい音を聞かせて耳で羞恥心を煽る。
宝は確かにドMではないが恥ずかしい事をされると興奮する素直な身体ではある。上下に激しく吸いながら動かしたり時々口から出しては見せつけるように亀頭を舐め回す。
「なぁ、宝、はっ、気持ちいいか」
「ふっう、うぅう・・あっあっ・・は、ぁあ!」
「気持ちいいよな、気持ちいい、ほら、宝」
「ぁあ!や・・は、ああ・・・き、きもち、い」
素直な言葉を発し始めたのでイケそうだとキルシュはさらに強く吸い上げた。
「あっ!うぅッ・・あぁああああッ!」
ドクンっ
宝はキルシュの口の中でイッた。精液を出し終えるとキルシュは宝を見つめて口を開け、口の中で中出しされた精液を掌に見せつけるように吐き出す。
「お前の」
「うっ・・・」
「まだご奉仕は終わってないぜ、ご主人様」
「え、や、や、もういい!もっ、あっ!?」
これ以上何をしようというのかわざとらしく宝をご主人様と呼んだキルシュは、さっきの精液を宝の後孔に塗り付ける。そのまま指を1本挿入してみた。独房で宝の身体は回復力が早いという言葉が気になったのだ。
「あ!?や・・やあっ、・・あっ!あっ!」」
「確かに治ってるな」
「な、なにが、だっ、あっ、あっん」
「お前の雌犬穴、完治してる」
「め、めすいぬ・・・・あな・・・って、あのな!ああああああっ!?」
何が悲しくて自分の尻を雌犬呼ばわりされなければならないのか。そんな文句を言いたいのを指を増やされて遮断された。グリグリと増えた指を中で蠢かされ抜き差しもされる。また勃起したモノも咥えられて、完全にセックスの前戯そのものになっていた。
「あぁっ!もぅ、もお・・だ、め・・だって!イクッ、うっ、またイクッ!」
だんだん攻め立てる指もフェラも激しくなり2回目の絶頂が来ようとすると、指を抜かれ口も離れていった。寸止めを食らって辛い宝はキルシュを見下ろす。キルシュははぁはぁと荒い息をしながらいつの間にか取り出した、自分の興奮しきった雄を扱いていた。先端からは先走りが溢れている。
「宝、入れるぞ」
「ひうっ!?ゃ、いやだ、ぁッ、あああ!!!!」
キルシュは拒絶に構わず立ち上がり、宝のズボンを乱暴に抜き去る。尻から抱えるように掴んで持ち上げ宝の背中をドアに押し付けて身体を固定する。そして一気に猛る雄を宝の後孔に突き入れた。
「ーーーーーッッ!!」
宝の悲鳴は声にならずに仰け反る。今度は慣らされたとはいえ質量のデカイモノをまだ経験の浅い宝には、一気に受け入られるはずもない。
よく見ると宝の髪まで精液が飛び散っていた。入れられた瞬間にイッてしまったのだ。それを見てキルシュは興奮しいきなり激しく動き出す。
「宝、勝手にイクなよ。まだ2回目なのに入れただけでイクなんて、淫乱な雌犬穴だな」
「うっ・・んう、あぁ・・いやだぁあ・・んひっ、ああんっ」
「──ッ、やっぱりキツいな・・・今日はこんぐらいで許してやるよっ!」
「ぃあっ!あああああああああっ!」
「ーーーーーっ!」
ドクンっドクンっ
背中に当たるドアがガタガタ激しい音をたてるほど強く打ち付けられて、一気に突き上げた宝の後孔にキルシュは獣の欲望をぶちまけた。
またイッたのか宝はキルシュの雄をさらに締め付けたので、その痛みに興奮してまた強く出し入れしながら精液を出し切る。ズルリと卑猥な音を立てて鎮まった獣を抜き出すと、後孔からドロリと精液が零れ落ちる。
「はぁあ、あ!あ!ひっ・・・んん!」
「くっ・・・はぁはぁ・・っクソ、食いちぎる気か」
「っ、ん、んうっ、はぁはぁ・・・あっ」
「宝、キスしろよ」
「・・・・っ、ん、んっ、ふぅ」
無意識なのか宝はキルシュについばむようにキスをする。物足りないが宝からのキスは悪い気がしない。横抱きに抱え直し玄関から上がると風呂場へと直行する。ぐったりした宝の服を脱がせ湯船を溜めながら身体を洗ってやる。いつもの自分ならここでもう一度致しているだろうが不思議と何も起きずに、宝を労る。サディスト狂犬と言われる自分がおかしく思えた。
風呂に入れ適当にシャツを着せた宝はいつの間にか眠っていたので、寝室のベッドに寝かせる。キルシュも隣に横になり宝の寝顔を見つめる。今更ながら実は鞭打たれてヒビが入っていた肋骨が少しズキズキする。
「また、明日な、宝・・・」
宝の柔らかな赤毛にそっとキスして、そのままキルシュも深い眠りにつくのだった。
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