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第5章
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俺の寝室へと繋がるベランダに降り立ち、そのまま部屋に入り彼を優しく整えられたベッドへと寝かせる。彼はすやすやと穏やかに眠っていた。
「さて…人間の男とやらは子を孕めないのだったな…」
と、俺は彼の腹部に手をかざし、紋章を刻み込んでいく。
その紋章は俺の魔力を受け入れられるよう、共有できるように、最終的には俺の子を孕めるように身体を作り替えるものだった。
更には、初めは薄い紋章が、相手が心を許していくにつれ濃く深く刻み込まれて、二度と解けないようになるのである。
「ふむ…手始めに少し可愛がってやろうか」
全裸ですやすやと眠る彼の後孔に指を宛てがい、ゆっくりと挿れてみる。後ろは初めてなのか、ぎっちりと指を締め付け、噛みちぎられそうだ。が、暫くゆっくりと出し入れしていると、段々とナカからぬめぬめした液が染み出して来た。恐らく、紋章の効果が出てきたのだろう。初めより幾分が動かしやすくなった指で気持ちいい所を探す。
「…んっ…ふっ…」
寝ながらでも感じてはいるのか、彼が少し喘ぐ。ーと、
「…んあっ…あぁん…っく…」
ある一点を掠めたときに一際大きな喘ぎを漏らす。どうやら気持ちいいところをーー前立腺を掠めたようだ。ゆっくりと2本目の指を挿れながら、その一点を重点的に刺激する。彼の性器も気持ちいいことを証明するかのようにしっかりと起立していた。
ーーー
そうして随分と長い時間、彼の前立腺を刺激し続けると彼の後孔は、俺の指を4本も咥え込める程にトロトロになり、性器から出た先走りで自身の身体とベッドを濡らしてしまっていた。だが、後ろだけではまだイけないらしく、どれだけ強く刺激しても白濁は出てこなかった。
「…そろそろいいか」
もう十分前準備は出来たので、俺は彼にかけた魔法を解く。
「…ん…ん"ん"っ…!?」
彼はゆっくりと目を開けると、即座に状況を把握して、上体を起こそうとした。俺は直ぐに片手で彼をベッドへと押さえつけ、もう片方の手で、先程までしていたように彼のトロトロになった後孔を弄る。
「お前っ…んふぁ…っ!やっ、やめっ…んぁぁぅ」
彼は抵抗しようとするも、自身を襲う快感に身を震わせ、俺の肩を押し返す手に力は入っていなかった。しかし、俺を見つめる目にはしっかりとした意思が宿っており、俺の背筋にゾクゾクとしたものが走る。
「勇者アーサー、俺に身を委ねろ。俺の妻になれ。」
「なっ…にをっ…んっ…」
彼の後孔を絶えず刺激しながら、彼を口説いていく。
「お前は天使共に利用されているんだ。考えたことはあるか?何故天使共が直接戦わずに、お前達に祝福を授けるだけなのか。」
「…ふぁっ…あ…」
彼の俺を見る目が揺らいだ。疑念を抱いたのだ。心に隙が出来れば、つけ込むのは容易い。後孔を刺激する指を引き抜き、再び言葉を紡ぐ。
「奴らはお前を駒だとしか思っていない。死ねば代わりの者が直ぐに出てくるだろう。…なぁ、そんなの辞めて俺の傍で一緒に暮らさないか?」
彼は俺から目線を外し「でも…」などと言いながら、考え込むような素振りを見せる。
俺は簡単に堕としてもつまらないと思い、一旦手を引いた。
「まぁ、回答を急かす気は無い。ここでゆっくり過ごしながらお前自身の意思で決めろ。」
と、ベッドから立ち上がった。
「この部屋はお前の好きに使っていい。近くのドアは浴室とトイレに繋がっている。が、この部屋から外に出るなよ、その時のお前の安全は保証しない。」
勇者といえど、天使の加護を受けた武器や防具がなければただのか弱い人間だ。この魔王城で何か出来るとは思えない。彼自身もそれを分かっているのか、身体を起こすとコクンと頷いた。
「じゃあ、俺は少し用があるから席を外すが、後で世話係を付ける。何かあれば遠慮せずに言え。」
彼の頭を優しく撫で、俺は寝室を後にした。
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