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〔 雅 side 〕
いつの間にか眠ってしまった様だ 。
目を覚ますと 、 外は真っ暗で寒さが増していた 。
携帯で時間を確認すると 、 日付が変わっている 。
かなり長い時間眠っていたようだ 。
雪は今もすやすやと眠っている 。
両手は俺の服を握りしめて 、 顔を埋めている状態 。 窒息しないか怖いのだが 、 動かそうとすると唸って丸まってしまう 。
「 雪 、 そんな所で寝てると身体痛いだろ 。 」
「 ん" 〜 、 」
いやいや 、 と首を振る雪の脇に手を差し入れて 、 ずるっと這い上がらせる 。 それから首元に顔を置いてやると 、 眠りやすくなったのかすぐに大人しくなった 。
寝起きが悪いのはどっちかっていえば俺の方で 、 雪の場合は朝起きたらすぐにでもカツ丼を食えるほど高血圧だ 。 こんな事になるのは 、 セックス後とか 。
こんなこと言ったらめちゃくちゃ怒るだろうけど 。
横抱きにして眠る雪の額や鼻先 、 頬に口付け落としていく 。 こうして意識がない雪にキスするのは 、 もう癖になっている 。
もちろん意識がある時に顔を真っ赤にして応える雪も可愛いし好きだ 。
ただ 、 自分の好きなようにキス出来るというのはすごく幸せなことだと思っている 。 その考え方は俺だけかもしれないが 。
ーー ピーンポーン
…… 誰だ 。
せっかくいい気分だったのに 。
今の音で雪が目を覚ましてしまった 。
ーーーピーンポーンピーンポーンピーンポーン
… 相手次第では殴る 。
雪に待ってるよう伝えてベッドに寝かせてから 、 苛立ちで大股になるところを抑えて玄関に向かった 。
扉を開けると 、 無表情の中に焦った色を見せる松田とヘラヘラ笑いながらコンビニ袋を掲げる三浦の姿 。
あのチャイムを連打した犯人は三浦しかいないのだろう 。
「 お疲れ様っす〜!出てくるの遅かったっすね 、 もしかして雪さんとニャンニャンしてたっすか?? 」
「 先輩 、 すみません …… 。 」
ニャンニャンしてるかもと思ったなら一回で辞めてくれ 。 いや 、 松田が止めようとしてダメだったのだろう 。 こいつはそういう奴だ 。
「 今日は悪かったな 。 とりあえず上がってくれ 、 松田も 。 」
「 お邪魔しま〜す! 」
「 お邪魔します 。 」
二人にスリッパを出してリビングへ向かうと 、 寝室の扉から雪が顔を出していた 。
誰が来たの?と不安が混じった表情 。
そこまで迎えに行くと 、 ホッとした表情を浮かべて首元に抱きついてくる 。 堪らなく可愛い 。
そんな俺たちをニヤニヤと笑いながら見つめる三浦に気付いたのは 、 五分後ぐらいであった 。
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