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異変
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次の日、足を引きずり顔に絆創膏を貼った内海がいた
俺は急いで内海に駆け寄った
「内海!どうしたんだ?!その怪我!」
俺が話しかけると、内海はビクッと体を跳ねさせ慌てた様子で返事をした
「なっ、なんでもないです!ちょっと転んで」
いつもの人懐こい笑顔ではなく、力のない笑顔を見せた
「……そうか?大丈夫か?」
「……大丈夫です」
やはり力のない笑顔を見せる
「あ、俺のハンカチは?」
昨日内海に貸したハンカチは、友人からの誕生日プレゼントで、俺のイニシャル"L.H"が縫い付けられている。
結構大事にしていた物だったので、早めに返してもらいたかった。
「ッ!!」
「ん?」
突然、内海の顔が強張った
どうした?と聞こうとしたが内海は聞く隙を与えず、小さな声で
「あっ………明日……返し…ますね」
「あ、ああ…」
そう言うと、どこかへ走り去ってしまった
翌日、内海が姿をあらわすことはなかった。
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