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心の傷
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しばらくして落ち着いたのか、内海はぽつりぽつりと話し始めた
「悠也が………俺を監禁して、強姦みたいなことしてきて……それで………それでッ……」
「大丈夫、落ち着いて」
「…はい…………それで僕のこと……"おもちゃ"だって………"おもちゃ"だって言ったッ……」
「ッ…!」
内海の目から、涙がボロボロと流れ落ちる
「好きなのに…大好きなのに……おもちゃだって……悠也…悠也あああああッ」
とうとう内海は泣き崩れた
俺は何も言えず、ただただ内海を抱きしめることしか出来なかった
俺が帰る頃には、内海は泣き疲れてグッスリと寝ていた
帰り際に内海のお母さんがお礼を言ってきた
「先生、今日は本当にありがとうございました」
「あ、いえ…俺は何も……あ、ドアの修理費はまた後日」
かなり大破したドアを思い出しつつ、ドアに申し訳ないことをしたと謝った
「そんな……分かりました。あの、先生」
「はい?なんですか?」
内海のお母さんの顔を見ると、凄い真剣な顔をしていた
「息子と小早川くんを…もう会わせないでください」
「ッ!………分かりました」
このお願いは内海のためだろう
俺は了承して帰って行った
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