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酸素が足りない。
肩で大きく呼吸をしながら、なんとか酸素不足を補おうとする。
しかし、氷雨の手はそんな俺に容赦なく、さらなる快感を与えようと俺の腰をグイッと上げた。
「えっ……な、氷雨……ッ!」
「男同士ってここからが本番でしょ?」
さっき出したばかりの汚れたモノに、氷雨が自分の勃ち上がったモノをズボン越しに押し付けてくる。
それから空いた指は俺の後孔の周りをくるくると撫でた。
「……ッん、ん」
「まずは一本、入れてみようか」
ぬる、と指が中に入る。
中の壁を撫でられ、なんども抜き差しされる動きに、俺の身体は知らない快感の中へと突き落とされた。
身体は大きくのけ反り、半開きになった口の端から唾液が呑み込めずに垂れる。
「あ、ぁ……ッんぁ、ア」
氷雨の細くて長い指が、確かな存在感を放って、グジュグジュと中を掻き回すように動く。
「……二本目」
静かな声でそう囁いてから、すぐに二本目の指は中に入ってきた。
さっきと同じように抜き差しを繰り返すが、中で感じる圧迫感は一本指が増えただけでもたしかに大きい。
与えられる快感は、イってすぐの俺に容赦がない。
「ア……ッ、あっ、ァ」
「伊織の中、ヒクついてる。もう入れてほしいの?」
……だめだ。
これ以上続けたらだめだ。
俺たちの今まで築いてきた関係は終わってしまう。
それに、氷雨は俺だけのものじゃない。
全国のファンが氷雨を大事に思っていて。
それを俺が奪っていいわけない。
どこから男同士でヤったということが広まるかもわからないし、そんなことを知られたら、氷雨の名前に傷がつく。
氷雨を大事に思う人たちだって、傷つけてしまう。
だから、だめだ。
頭ではちゃんとわかっている。
ここで終わらせて、また明日から何もなかったかのように過ごすんだ。
じゃないと、俺は……
「っ入れ、て……?ひさめぇ……」
「……ッ」
俺は、どうしようもない人間だ。
どうしても、氷雨が欲しい、なんて。
叶わない望みを口にするのだ。
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