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氷雨が俺を抱き上げ、寝室へと向かう。
力の入らない俺は、氷雨に身体を預け、静かに運ばれるだけ。
ベッドに優しく下ろされると、すぐに氷雨は俺の上に跨った。
ワイシャツのボタンはすべて外されていて、前がはだけている。
下半身は何も履いていない。
そんなだらしない状態の俺を、氷雨はまっすぐ見つめ、優しく唇を重ねた。
一緒に入ってきた舌も、最初の乱暴なのとはまた違くて、余裕がなさそうに荒々しいけど、でも優しい。
「ん……、ン」
「……挿れるよ」
氷雨は自分でズボンを下ろし、勃ち上がったモノを俺の後孔へとあてがう。
そして、ゆっくりと圧迫感を増してソレは俺の中へと入ってきた。
「ひ、ああぁ……ッ、ア、アッ!」
「ん……っ、く、ハァ……ッ」
グチュグチュと厭らしい音を立て、出たり入ったりを繰り返す。
痛みを伴いながらも、確実に気持ちよくなっていく。
たまに聞こえる氷雨の息遣いに混じった小さな声。
ほとんど俺の喘ぎ声で消されていたが、その声が聞こえるたびに、俺だけじゃなくて氷雨もちゃんと気持ちよくなれているのかな、と少しだけ安心する。
最初はゆっくりだった腰の動きもだんだん激しくなって、さらに俺の中を掻き乱していく。
汗ばんだ身体と、
交じり合う吐息と。
何度も肉壁がぶつかり合う音。
ベッドが激しくきしむ音。
俺の喘ぎ声。
何もかもがわからなくなって、頭は真っ白で。
なのに、確かにわかるのが、氷雨の余裕のなさそうな綺麗な顔だ。
「あ、も、だめッ、あ、イっちゃ……ッ!」
「は……ッ、俺もだよ、伊織。一緒にイこう」
キスをしながら、繰り返される腰の動きはさらに激しくなって。
何度も奥を突かれ、身体が限界を迎える。
「ア、ア、あ……ッ、!ンアアッ!!」
「……ッ!」
ドピュッと、俺のモノから激しく液体が噴き出したのと一緒に、じんわりとした感覚が中に広がり、氷雨もイッたのだとわかった。
俺は体力の限界を迎えたらしく、そのままベッドに体重を預け、気づけば眠りについていた。
だから、その後に氷雨が俺を優しく抱きしめていたことを、俺は知らない。
「すきだよ、伊織……」
そして、その切なそうな声も。
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