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18歳以上ですか?

そして全てが交わり差す

コメント

  • 羽生橋はせお
    20年8月20日
     今回の作品も素敵でした…!!
     主人公の理性的であろうとする努力とその捌け口の対比に、忌避感よりも苦しさや切なさを感じました。情けないと書いていらっしゃいましたが、それも含めてどこか同情してしまうような描写にやられてしまいました。
     須江様の小説の登場人物は核となるエゴが皆強くて魅力的ですよね。利己的だけれど各々自分なりの倫理観の線引きがあって、嫌いなキャラクターがいないです。
     今まで不倫ものや特定の相手以外の人と関係を持つ作品は敬遠していたのですが、須江様の小説は書き手である須江様が倫理観の手綱をしっかり握っているのがわかるせいか抵抗なく読めます。それどころかとても楽しんでいます。めちゃめちゃ現金ですが…
     恥ずかしながら宗教の知識が乏しいため用語を調べた限りのことしか理解できていないと思うのですが、上着の一部を切り裂いて悲しみを表すという行為があるのですね。それを出来ない彼が故人と後ろめたい関係であったことを示すと同時に、悲しみを表したくても叶わないのだという比喩にも繋がっているのが分かって、印象に残りました…こんな表現もあるのかと圧倒されました。
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  • 須江
    2020/08/20 19:42
    >>羽生橋はせお
    またもや温かいお言葉を、身に余る光栄です!!
    駄目な人間(多少は魅力的であろうとも、それは所詮メッキでしか無いような)を書くのが好きな事は自らでも意識していたのですが、そうなると確かにエゴとエゴのぶつかり合いが一つ大きなテーマとなって来ますよね。今回のご指摘で改めて得心しました、有難うございます。
    今回は特に「大人へと移行しつつある子供の無意識と確信犯が相半ばする残酷なズルさと、大人の自覚的なだらしないズルさ」を意識して書いていたので、そう仰って頂くと報われます。
    上記の性癖?が災いし、本当に読者を選ぶ作品しか書いていないなあと常々思っているところ、羽生橋様のお言葉で励まされる日々です。
    宗教についても、お手を煩わせて、本当に感謝です!用語についてはサラっと、けれど読んで頂く方へ分かる程度に…を目標にしているので、精進します。サラっと読み飛ばして頂ければ…海外を舞台にしている時は、折角なら様々な人種のキャラクターを出したいところです。仰られている通り、多数派である「彼」が自らと比べマイノリティである相手に心を掻き乱されるのは面白いかなあと。