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優しい優しいキス。
角度を変えて、繰り返される。
「……口、開けて」
椿の低い声にゾクゾクしながら、薄く唇を開いた。
下唇を舐められて、ビクリと体が震える。
口の中に温かいものが入ってきて、探るように中を舐められた。
熱い吐息。絡まる舌。少し息が苦しくて唇を離そうとしたら、後頭部を押さえられて、さらに深いキスを迫られた。
――体が甘く痺れてくる。
恋人みたいに抱きついて、椿も返してくれて……ただ幸せだった。
後は、深くなるキスに流されるだけ。
震える足に力を入れる。
――今まで見ているだけだった。
『お前が好き』言うつもりはない。
練習でもいいよ。今だけで十分だ……
同じシャンプーの匂い。広い背中に手を回す。
気持ちいい……
想像していたより、やらしくて力が入らなくなるキス。
上顎をなぞられたら反応してしまい、じわりと焦りに変わる。
キスで勃ったりしていたら、気持ち悪いって思われる…………!!
慌てて肩を押して距離を取った。
「……ソ……ソファじゃ、や……だ……んんっ」
両頬を押さえられて、繰り返される激しいキス。
少し強引に迫られて、どうしていいのか、分からない。
キスして勃起したなんて気が付かれたら……!
泣きそうになっていると、背中を撫でられた。
「俺の部屋に行こう」
長いキスの後、椿が耳元で囁く。
誤魔化せた……? とりあえずはバレていない……?
ホッとしながら付いていく。
肩を抱かれたら、狂ったように心臓が騒ぎ出す。
近すぎる距離に顔を見る事もできない。
「………赤くなってるよ」
椿の指が俺の耳に触れる。
俺の顔、今、どうなっている……? どうしよう。やっぱり無理かも……
扉を開けると、まずベッドが目に入り、生唾を飲み込んだ。
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