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衝撃の事実
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「理人、理人、あかんあかん!喋りすぎやあほ。お前の言葉は普っ通の人には分からんもんばっかなんやから...」
「あ、ごめんつい。本人を目の前にしたら嬉しくなっちゃって。こんな可愛い子があんな淫猥な言葉を惜しげもなくペラペラと..ああっ、思い出しただけで我慢できなくなるよ」
「理人、分かったから、ちょい黙ろな?」
まずいと思ったらしい美琴さんが慌てて止めにかかる。
訳も分からず聞いている此方側からすれば、どう反応すればいいのか全く分からない。
助けを求めようと蛍汰を見れば、彼は何とも思っていないのか、さらっと微笑んでみせた。
「美琴、優真にちゃんと説明してあげて」
蛍汰のその言葉に、理人さんに手いっぱいだった美琴さんがやっとコッチを見る。
まだ喋り足りないらしい理人さんの口を塞いで、美琴さんが俺に目を向けた。
「あー、優真悪い。こいつの脳内ってちょっとお花畑なんや」
悪気はないんよ、だから嫌いになったらんといてや。
美琴さんは眉を下げて、苦笑する。
「あ、うん。」
俺の想像していた「理人さん」とはかなり違ったけど、優しい微笑みだとか、心地いい声だとか、醸し出す雰囲気で嫌な人ではないことは分かる。
これくらいで嫌いになんてならないけど、それより、今気になるのは...
「さっきから理人さんは何を言ってるの?美琴さんは、何を隠してるの?」
解読しきれない理人さんの言葉と、美琴さんの態度だ。
「あ、あー...」
途端に気まずそうに再び目線を逸らす美琴さん。
そんな美琴さんを見て、次に口を挟んだのは理人さんではなく蛍汰だった。
「美琴、俺は分かっててやったし変に隠さなくていいよ。焦らせば焦らす程俺が優真に怒られる」
怒られる?俺が、怒る?
蛍汰の言葉に首を傾げながらも、じいっと美琴さんを見つめれば彼は重いため息を一つついた。
そして、
「すまん、優真!全部聞こえてたんや!」
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