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ずっと前から1
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いつからあの人のことを好きかなんて、そんなことわからない。小さいころからずっと側にいて、気が付いたら好きになってた。
俺の愛だって最初は普通の兄弟たちと同じ愛情だっただろうに、いつからか道を間違えてしまったようだ。
兄に対してキスしたいとか、抱きたいとか、そんなのは普通じゃないだろう?
この愛情が家族愛ではなく恋愛感情によるものだと気付いたのは中学2年生の時。
正確には、気付かされた、が正しい出来事。
その頃から女子にモテていた俺は、自分に告白してくる女子と付き合い、年相応のお付き合いをしてはすぐに別れる というのを繰り返した。その回数があまりにも多過ぎたのか、ついに教師からの呼び出しを受けてしまった。
どうやら女の子たちが誰かに泣きついたらしい。いい迷惑だ。
俺を呼び出したのは俺の担任で、熱血 という言葉が非常に似合う人だった。暑苦しいのに女の子たちから人気があったのは、彼がいわゆる体育会系イケメンであったからだ。
わざわざ俺を呼び出したくらいだから、
堅苦しいお説教でもされるんじゃないかと思っていたのに『お前のことが心配なんだ』と言われた。
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