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やつの想い2〜天谷視点〜
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今日も生徒会活動だ!
俺ってばめっちゃマジメに役員やってるう、何もかも会長が提供してくれる萌えのおかげだよねwwww
足取り軽く生徒会室へ向かう。
真ん前に来たけど、いつもは賑やかな生徒会室からちょっとの話し声すら聞こえない。
がチャリとドアを開けて中を見渡す。
「あれ?会長は?」
いつもの席にも、他の何処にもいない。
「…………」
頬をぷーっと膨らます蕪木クン。
うあぁああああぁあぁ何それ可愛い!普段俺には無表情で接するくせに!これがギャップ萌え!!!!
まあ俺が無視されてることにかわりは無いんだけどね!!!
「会長休みッスか?」
仕方なく近くにいた圭吾センパイに声をかける。
そーいや北上センパイいねーな、まあいつも遅れてくるけどさ。実は俺より不真面目だよねえ……
「いや、早退。しんどそうだったから帰らせた。」
な、ん、だ、と。
弱ってる会長?見たい!見たいぞ!
「えええええっ、会長大丈夫かな…心配だなあ………」
俺が反応するより先に蕪木クンがアタフタとしだした。
なんていうか、心配で仕方ないんだろうなあ、可愛いなあ。
「見舞いでも行っちゃえ〜弱ってるときに優しくしたらイチコロだよ!☆」
俺が後押ししてあげるから、行きたいって言えばいいんだよ〜!頑張れ!
「そ、そそんな、」
wwwww真っ赤wwwwww
やっぱこの可愛さは受け要因だよなあ〜。
「…………あー……」
圭吾センパイが気まずそうな声をあげる。
「今日はやめとけ。あいつ意外とデリケートなんだ、それに学校もしばらく休ませるつもりだし………」
しばらく休むってそんなに会長具合悪いのかな………
って、ん?
なんというか、言葉の節々に違和感。
意外とデリケートなんだ?休ませる?
やっぱ友達の距離感じゃない。
これは┌(┌ ^o^)┐か?リアル┌(┌ ^o^)┐なのか?ktkr!!!!!
事実確認をしなければ!!!!!
「前から思ってたんスけど、圭吾先輩と会長ってどういう関係で……」
よし、よくやったオレwww
横では蕪木クンが興味津々でこちらを伺っている。
「親友、他にどういう関係に見えるってんだよ。」
い、言い切った!!でもオレも負けない!
「親友って言うには過保護すぎじゃないスか?」
ジーっと俺を見つめる圭吾センパイ、あーやっぱこの人もイケメンの部類だなあ。
「過保護?俺が?」
あっ、この人本気で気付いて無いんだ…。
「学校休ませる、とか。フツー友達相手に言う言葉じゃないッスよ。」
「そうなのか?俺 慎也しか友達いないからよくわかんねー。」
う、わ。
これは…………
「……なんかスミマセン。」
そうだこの人 不良だと思われてるから友達という友達がいないんだった!!!
「やめろ謝るな!俺が友達いない可哀想なやつみたいになるだろ!」
慌ててそういう圭吾センパイはなんだか可愛かった。
なんだろう、こんなに話しやすい人なのに関わりにくいのは、やっぱ見た目のせいか。
もったいないなあ………
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