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血の気が引く
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俺の目の前でアプリのトップ画面を表示させると
“ココ”と言わんばかりに
画面を指さす。
そこには紛れもなく、
“ゲイ”の文字が………。
俺は一瞬にして血の気が引いて、
思わずその場で立ち上がった。
「す、す、すみませんでした!」
「ちょっと待って!」
男性が俺に手を伸ばす。
俺は一刻も早くこの場から立ち去りたくて、
反射的にその手を払い除けた。
バシャッ
「あっ…!」
払い除けた手がアイスコーヒーの入ったグラスに当たり
俺の服と男性のスーツに飛び散る。
「す、すみません!」
慌てて紙ナプキンで拭き取るも
コーヒーは布に吸収されて大きなシミを作った。
(あー、もう俺なにしてんだよ!クリーニング代っていくらぐらい??)
「あの、すみませんクリーニング代お支払いしますから…」
「潤一君、この後って時間あるよね?」
俺の言葉を遮るように男性が言葉を重ねる。
「は、はい」
「じゃあ決まり。ちょっと付き合ってもらうよ」
「え?」
俺は出逢ったばかりの男性…
誠さんに腕を引かれ店を後にした。
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