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誘拐そして監禁 6
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それは文字通り地獄絵図。
彩月達が屋敷に入って丁度10分。
蒼伊別邸は血に染まっていた。恐らく殆どの人間は再起不能なまでにやられている。
そこに、、
'若。お待ちしておりました。道をお作りしておりますのでどうぞ。'
この惨事を引き起こしたであろう張本人が絶対零度の笑みで迎える。
'夢恩。やり過ぎではないか?確かに全滅とは言ったが、、、運動不足だったか?ふふっ'
'いえ、案外としぶとかったものですから、、、つい。地下に蒼伊組の若頭が居たため捕獲しております。奏様も地下に。ただ、少し、、、'
'?どうした?'
'話すより見ていただいた方が早いかと、、'
'わかった。案内を'
'こちらです。'
カツンカツン
降りた先には、、、
'奏っ!!'
ガタガタ ガタガタ ブルブル ブルブル
'、、、、、'
そこにはコンクリートの床に丸まり震える奏。
部屋は鉄の匂いと精の匂いが混じってすざましい悪臭だ。
'うっ。奏!?'
'、、、、、'
'おい、奏。返事しろ!'
'、、、、、'
息もしている。脈も少し弱いが触れる。寒いのか震えているが、喋らない。、、、おかしい。
'夢恩、奏を頼む。本家に連れて行って音譜に見せてくれ。俺はここの後仕舞いと蒼伊本体の様子を見てから戻る。'
'では、ここのゴミと若頭の身柄は残りの人間で本家の地下に放り込んでおきますので。くれぐれも無理なさらないでください、お願いします。'
'ん。さっさと片付けて追いかける。奏を頼む。'
'はい。承知しました。'
ここにいた蒼伊組の組員は纏めて縛り車に放り込み、若頭は舌を噛まない様に猿轡をかませた状態で頑丈に縛り上げ本家に送る。
最後の車が出た後でもう一度、人が残っていないか確認して車に乗り込む。次の行き先は蒼伊組だ。恐らく若頭がこちらに居たと言う事を考えるとそんなに時間がかかる事も無いだろう。
しかも、指揮はあの湖瑠だ。さあ行こう。
'出せ。'
'はっ。蒼伊組でよろしいですか?'
'あぁ、頼む'
さぁ、さっさと片付けて奏の所に帰ろう。
まだまだやる事が山積みだ。
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