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「どこに行ってたの!?すごく心配したんだから!!」
教室についた途端、奈茅に早速怒られた。
「ごめんなさい。お手洗いを探していたら迷子になっちゃって……。」
まさか、情事を見てしまい腰を抜かして会長様という人に助けられてました、なんて言えない…
(お礼言うのと名前を聞くの忘れちゃったな…)
会長様は教室がある校舎まで送ってくれたけど、用があると言ってさっさと行ってしまった。
「まったく…。本当に心配したんだぞ。何も無かった?大丈夫だった?」
「大丈夫だったよ、ありがとう。心配させてごめんね」
しっかりしなきゃ、って思ったばかりなのにまた奈茅に迷惑をかけて、僕は少し気分を落とす。
そんな僕を察したのか顔を両手でぎゅむってされた
「そんな顔してたらせっかくの可愛い顔が台無しだよ。」
(奈茅のほうが可愛いのに…)
そう込めて奈茅の手の上に僕の手を重ねる。
暖かい手で落ちていた気分が少し上がった
「1人でここまできたの?」
「それがね、会長様って言われてる人に送ってもらったんだ。」
なにそれ、と面白そうに笑う奈茅を見て僕はまた会長様を思い出していた。
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