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童貞卒業-4
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震える手でなんとかシャワーを浴びて、部屋に用意されていたバスローブを羽織って桃司の元へ戻ると、桃司はベッドに横になってこちらへ手を伸ばしてきた。その手を取れば、ぐいっと体が引き寄せられて自然と桃司を押し倒す形になる。桃司のバスローブは肌蹴ていて、くっきりと浮き上がった鎖骨や真っ白い素肌が見えていた。一体どこを見ていたら正解なのか分からずオロオロする景親の眼鏡を、ゆっくりと外す桃司。
「ちーちゃんは、眼鏡外したらかっこいいよ。」
歪んだ視界の中でぼんやりと見えた、僅かに眇められた瞳にかかる睫毛があまりに美しい。思わずごくりと唾を飲み込んだ。
「じゃあ、ちゅーしよっか。」
身長の低い桃司に覆い被さっているのは景親なのに、主導権は完全にあちらにある。
バスローブの襟元を引かれ、唇同士が触れ合う。ドキドキして落ち着かない景親とは対照的に、桃司は楽しそうに微笑んでいる。
「えっちな顔してるよ?」
「それは…っ、それは、」
モモくんでしょ、と言い返すとまた楽しそうに笑う。
その顔を見ていると堪らなくなって、気付くと手のひらが桃司の柔い頬に触れていた。驚いたように目を開いた桃司に景親も驚いて咄嗟に手を引こうとしたが、その上から小さな手が重ねられてそれは叶わなかった。
「いいよ、ちーちゃんのものだから。好きに触って?」
一体これはなんのボーナスタイムだろう。
可愛くて堪らない恋人が自分の下にいて、好きに触っていいと言う。
景親はもう一度ごくりと唾を飲みこんで、滑らかな肌に吸い寄せられるように顔を下ろした。ちゅ、という可愛らしい音ともに重なる唇。キス程度なら何度も交わしているというのに、まるで初めてかのように心臓が高鳴る。至近距離で目が合った桃司の目元も仄かに赤く染まっていた。
何故かここにきて突然恥ずかしそうにしている桃司の目元に、額に、鼻筋に、頬に、顎に景親は夢中で口付けを落とす。マシュマロのような肌に触れながら、景親の中でムクムクと大きく育つのは今までで感じたことのないほど狂暴な欲。しかし一体この激情をどう吐き出せばいいのか分からず、ただ桃司の体をバスローブの上から撫でていると、桃司の手が自らの腰紐に伸びて結び目をほどき始めた。彼には少し大きいサイズのそれは、瞬く間に桃司の体を滑り落ちていく。クリーム色のパイル地の下から現れたのは、薄い桃色の2つの蕾。さらに下着すら身に付けていなかったために、淡い陰毛から覗く緩く兆し始めている彼の象徴まで全てが晒けだされている。
桃司の体を目の前にして、景親は発する言葉もなくただ釘付けになっていた。
今まで見たどんなに人気のグラビアアイドルよりも、魅力的だ。
「…ほら僕、ちゃんと男だけど…抱ける?」
黙ったままの景親に不安になったのか、おずおずとそう聞いてきた桃司に迷うことなく頷いた。
「やばい。抱きたくて堪らない。」
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