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〝ほら、来い。〟
少し呆れた様に笑って、俺に向けて広げられたその両腕
その胸元に顔を埋めた。
寝室のドアを開けて、部屋に入るなり立ったまま、どちらともなく唇を重ねた。
17cmほどの身長差は
向かい合わせて立つと見上げる姿勢になって、
引き寄せる様に、浅科さんの首筋に腕を回した。
唇をなぞってくる舌がいつもより熱く感じる。
それに、自分の舌を添えて、絡ませて、口付ける。
アルコールの匂いがする、熱い舌の感触に、
ふいに何かを思い出しそうになって、
振り払う様に、夢中になって繰り返した。
もつれる様にベッドに倒れ込んで、二人分の重さでマットレスが深く沈んだ。
覆いかぶさってくる体はやっぱりいつもより体温が高く感じる。
熱い唇があちこちをかすめて、触れる。
「っ、…あ、」
首筋にキスされて、そのまま舐め上げられて、反射的に声が漏れた。
首筋を辿った唇が、今度は耳元をなぞって、たまらない感覚に体がすくんだ。
「…ぃっ…あ、」
無意識に身をよじって逃げてしまうのを、微かに鼻で笑われた。
「ッ、…今笑ったろ」
「え?……いや、…可愛いくて」
はぁ?
今何つった?
「あ?」
「はいはい、嘘だって。」
〝可愛い〟の言葉にイラッとして、思わずシャツの胸元を掴んだら、なだめる様にやんわり手を解かれた。
子ども扱いされている様な気がしてきて、悔しくてジト目で睨んだら、
既に熱を持ち始めた前を撫でられて、また鼻から抜ける様な声が出た。
どうにもペースを握られる。
駄目だ
されっぱなしは納得出来ない。
足を探るように動かすと、硬い感触に触れて思わず口元が緩んだ。
俺が盛った、普段飲まないアルコールのせいか、
いつもより浅科さんのペースが早い気がした。
お互いに、硬く主張し始めた前を撫でながら唇を重ねた。
舌を差し入れて、ねっとりと絡ませる
吐き出せない息に、喉が鳴った。
だんだん、頭が働かなくなってくる。
触れたい
もっと触れたい
もっと触れて欲しい。
もっと体の奥まで触れて欲しい。
口に出せない言葉が、触れるだけで伝わればいいのに。
ぼんやりそう思いながら、貪る様にキスした。
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