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天罰なんだよ
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高尾と緑間がそんなラブラブなときを過ごす一方で、霧崎第一はまた別の奴を痛めつけていた。
場所は、海常高校の体育館。
キセキの黄瀬や、笠松先輩たちは、全員倒れていた。
目から血を流す者。
足や腕が変な方向に曲がった者。
肩が外れたもの。
様々な要因で死屍累々と倒れる彼ら。
それを見て青ざめる海常の人間。
それを見て嘲笑う霧崎第一の人間。
ひどい有様だった。
「なん……で、こんな……」
黄瀬が苦虫を噛み潰したかのような顔で言う。
それに、俺は嗤う。
「なんで? そんなの、復讐だよ」
「ふく……しゅう……?」
「そ、復讐。おまえらキセキは、俺の大事な弟を……黒子テツヤを裏切りやがった。その復讐さ」
「な!? おと……うと……!?」
「これは、天罰なんだよ」
「ふざけんな……! 裏切ったのは、黒子のほうだろうが! 大体、なんで先輩たちまで……」
黄瀬の叫びに、原が笑う。
「黒子くんいい子だよ? そんなことしないって。花宮じゃあるまいし。あとね、先輩たちを傷つけるのは、単に楽しいからだよぉ」
ニヤニヤしながら言った原に、黄瀬は恨みの念を込めた瞳を向ける。
「許さねぇ。おまえら、許さねぇ」
「『許さねぇ』だ? そりゃ、こっちの台詞だ。テツヤはおまえに、そんな目を向けたことがあるか? ないだろ。当たり前だ。テツヤはいまでもおまえらを恨んだりなんかしてねぇからな」
倒れたまま立ち上がれない黄瀬に近づき、しゃがみ込んで黄瀬の顔を見る。
「あいつは、自分より他人を気にしちまう。だから、どんなに自分が辛い目に遭おうと、他人のせいにはしないんだ。それが、本当に他人のせいでもな」
髪を掴み、顔を俺に向けさせる。
「真実を知りたいなら、自分で調べてみな。おまえらキセキの罪が、そのとき明らかになることだろうさ」
「くそっ……。まて……」
黄瀬を完全に無視して、俺たちは海常をあとにしたかった。
しかし、海常の教師たちが詳しいことを聞きたいからと、病院まで行くことになった。
めんどくさいが仕方ない。
俺たちは病院について行った。
そこで、俺はまた喧嘩する。
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