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高校生優視点 提案
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雅が落ち着いてから、病院に行くため、付き添って歩く。
足が痛くてうまく歩けないようだったので、肩を貸した。
雅はさっき泣いてしまったからか、バツの悪そうな顔をして押し黙っている。
とりあえずこちらから話題を振って見ると、ホッとしたような顔をして話しはじめる。
色々と話を聞くと、田舎から来ていて、今はひとり暮らしであること、でも、大学は帰らないといけないらしいということがわかった。
そこまで来て、ふと気づいて口を開く。
「それはそうとしてさ、雅身体軽すぎない?
ちゃんと食べてる?」
「まあ、、、一応。」
目を逸らしながら言った。
、、、、嘘だ。
この様子だと、きっと簡易的なものを買って食べるくらいの事しかしてないだろう。
少し呆れ顔になりながら、
「嘘つくなよー。ちゃんと食べてるやつはそんな細長くならないの!もしかして雅、料理できないの?」
と聞くと雅は露骨に表情を強張らせて言う。
「まあ、中学家庭科レベルしかできないな。」
おそらくそれ以下だろうことが声音から伺えた。
「まじかあ、、独り暮らしでこれからどうすんの、、、、、、あっそうだ!」
心底心配したと同時に、いい事を思いついた。
「なんだよ?」
雅が訝しげな顔をする。
「俺、料理作ったげようか?」
「は?、、料理作るってお前、俺の家来んの?」
「まあ、そうだね。晩飯一緒に食べて次の日の
朝食作り置きするとか」
「いや、そんな迷惑かけられないし、そんな事しなくていい。」
どうやら、本当に俺の迷惑になると思っているのか、雅が眉を下げながらふるふると首を横に振る。
「迷惑じゃないし、俺が作りたいの!ちゃんと食べないと、また倒れるよ?」
正直、もっと雅と話してみたい、という気持ちもあった。
何より心配なのは本当だけど。
「いやそれは、、、」
「はい決まりっ!病院終わったら材料買いに行こうねー雅!」
雅が言い淀んだ好きに、決定してしまう。
それから、なかば強引に、夕食を共にすることになった。
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