アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
5
-
疲れた…
最後のお客様は新規の人だった。俺の普段のお客様の中で一番若かったかもしれない。二十代後半だと言っていた。
若いから体力あり余ってるんだろうな…
がっつかれるがままに受け入れたせいでものすごく疲れた。散々突き上げられたお尻が少し痛い。
情事後特有のだるさを持つ腰をさすりながらホテルを出ると、オシゴト前に降ろしてもらった位置に真っ白なベントレーが停まっていた。
シカトしたら…どうなるかな。
迎えに行くとは言われたけど、乗っていくとも言っていない。それにそのままどこかに連れ込まれたらたまらない。
クルマの中の椎葉さんから見つからないようにそーっと遠回りしようとしたその瞬間。
「ユキくん、こっちこっち」
運悪く椎葉さんに気付かれた。でも、笑顔で俺に手を振る姿を見たらシカトする気は失せてしまった。
「…どうも」
「お疲れ。お腹は空いてる?」
「…空いてないです」
「本当に?」
本当にお腹は空いていなかった。それよりも車に乗り込んで自分が予想以上に疲れていたことに気付かされた。座り心地のよいシートに体を沈めると動くのが億劫になってしまう。
「島木くんはきちんと食べさせてくれてるのかい?ユキくん随分と細いし…」
「…島木さんが買ってきてくれた食材を、同僚が料理してくれるから、それを…」
やばい。快適な車内のおかげでものすごく眠くなってきた。一度こうやって仕事帰りを送ってもらうと、次歩いて帰るのが嫌になりそう…
「ユキくん?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
37 / 193