アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
* Sweet.2 *
-
「ただいまー」
「あっ、連にい帰ってきたよ! お魚いっぱい取れたかなぁ」
「マグロのお刺身食べたーい」
リビングに現れたのは次男の連だった。
同級生の千里がお世話になっています、と夕里はもぐもぐ動く口を押さえながら挨拶する。
「夕にいこんばんは。後でいっぱい遊んでねー」
「連、あんまり馴れ馴れしくするな」
「何か舜にい、最近俺に厳しくない?」
「ねえ?」と言われても、普段の仲が分からない夕里は、きょとんとした顔をする。
「夕里も不快だったら遠慮なく言えよ」
「え? 連君すごく優しくない?」
弟といえば、もうそれはそれは兄に対して恨みでもあるのかと思うくらいにきつい。
塩対応なんて通り越して、ピリピリした敵意を感じてしまうほどに。
──俺のこと好きだー、とかなんとか言ってたくせに、全然嫌いじゃん。好きな女子苛めるみたいな……?
そうだったら最低だな。
行き過ぎた妄想で、千里の株は、茅野家の可愛い兄妹と触れ合うたびに急降下している。
「あー、俺も昼から夕にいと遊びたかったなぁ。お父さんと前から約束してた日だから、しょうがないんだけど」
「お父さんと?」
「そう。磯釣り行ってきた。ちっさいけど美味しそうなの取ってきたから、いっぱい食べていいよ」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
28 / 33