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やさしさ
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side?
さむくて目がさめるとしらないおへやだった。
「ここは、どこ?」
天国じゃない、よ、ね。
かってにしせつを出たこと“しせつちょう”さんはおこってるよね。
また殴られちゃうのかな…。
つめをはがすのはやめてほしいな…。
「ぅうん…」
「ひっ…」
僕1人だと思ってたのにおへやのゆかにおとこの人がねてる。
おしおきする人かな…。
嫌だな。
おしおきされることを考えちゃって体ががくがくふるえてきた。
僕はもう1回逃げるためにそっとおきた。
「んー、っあ!起きた?って勝手に動いちゃだめだよー。」
ゆかにねていた人が起きてこっちの方に向かってくる。
「ヒッ…」
なぐられる!
僕はとっさにあたまとかおをまもった。
守ったところで意味はないんだけどそれでもちかよってくる人がこわくてあたまを抱えた。
その時、うでとかゆびとかがいたかったけどそんなこと気にしていられない。
それ以上に今から痛いことされるから…。
けどまっても痛いことはされない。
僕はそぉっとおとこの人を見た。
おとこの人は泣きそうなおかおでこっちを見ていた。
「なんで、泣きそうなの…?」
ひとりごとのようにつぶやいたそれはおとこの人にも聞こえていたようでおどろいたおかおになった。
そしておとこの人はこっちにずんずんとむかってきた。
こんどこそなぐられる!
そう思ってもう1回あたまを抱えると殴られなくてその代わりにあたまに手をおかれてやさしくあたまをこすっていた。
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