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第二話「推しの押しが強い」⑧
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「ぁ…は、ぁ…ッ……」
ゆるゆると残滓まで指で絞り出され、ビクビクと身体が震える。荒く息を吐いてベッドに沈むと、吉備さんが俺の足を下ろして、代わりに両手で腰を掴んできた。
「ひッ、あ゛あッ…!」
どちゅッと音がして、途中まで入っていた性器が一気に奥へ進む。堪らず嬌声を上げ、シーツに爪を立てた。
「は、ぁッ…痛、ぃ……ッ」
僅かに感じる痛みにグッと顔をしかめ、短く息を吐く。慣らすように動きを止めた腰が、少しだけもどかしかった。
「やめる?」
吉備さんが前屈みになって、意地悪な笑みを浮かべながら顔を近づけてくる。甘い声が耳元で囁かれ、ゾクゾクが止まらない。お腹のナカが気持ちよくて、震える腕をその首にまわした。
「嫌、ですッ…、ぅぁッ……」
縋るようにギュッと抱きつき、後ろを締めつける。
痛みなんてどうでもいい。吉備さんに抱かれたい。一生この感触を忘れないように、身体に刻んでほしい。
「おねが、い…しますッ……きびさんがッ…欲し、ぃ……」
涙が溢れて止まらなかった。
優しくキスをされ、身体が吉備さんに満たされていく感覚に胸が苦しくなる。
いつから自分は、こんなに貪欲になってしまったんだろう。遠くから見ているだけで、満足していたはずだったのに。
今は違う。
吉備さんにもっとたくさん触れてほしくて、熱を注いでほしくて堪らない。
「あ゛あッ…!」
ゴリッと肉壁が抉られて、一番深いところが押し広げられた。ピッタリと触れ合う腰が、吉備さんのモノが全て入ったことを教えてくれる。
「はぁ…、キツ……」
吉備さんが身体を少しだけ起こして、乱れた髪をかき上げる。普段は何でもソツなくこなす人だから、こんなに余裕のなさそうな表情を見るのは初めてだった。
自分がそうさせているのかと思うと、嬉しくてどんどん身体が熱くなる。
「動くよ」
「はッ、ぁあ゛ッ…ぅ゛…」
小さく腰が揺すられ、徐々に動きが大きくなっていく。吉備さんの首にしっかりと腕をまわし、上擦った声を漏らした。
ビリビリと電気のような快感が走って、無意識に吉備さんの腰に足を絡める。強烈な気持ちよさに、ぎゅうっと両足で締め付けた。
「はぁッ……そんなにしたら動けない」
眉間にシワを寄せた吉備さんが、俺の膝の裏に腕を入れる。そのままグッと腰を持ち上げられ、繋がりがグッと深くなった。
「や゛ッ、あ゛…あ゛ッ……」
上に覆いかぶさられ、逃げることもできずに何度も腰を打ち付けられる。
お腹のナカが苦して、繋がってるところが焼けるように熱い。
「ン゛、はッ…ぁぅ…んん゛ッ」
吉備さんの顔が近くて、お互いの荒い息が混ざり合う。触れる肌がしっとりと汗ばんでいて、興奮しているのは自分だけじゃないんだと嬉しくなった。
ナカの気持ちいいところ、たくさんズリズリしてもらって幸せだッ……。
「あぅぁッ……う゛、ンッ」
痛みなんて忘れて、与えられる快感にどんどん絶頂が近づいていく。
「すごい……ナカ、ずっと締まってるッ……」
ゴリゴリと粘膜を擦られるたび、下腹部からゾワゾワと気持ちいいものが込み上げる。ぎゅうぎゅうと後孔を締め付けては、それを無理やり押し広げられる感覚が堪らなく気持ち良かった。
「もぅ゛、ぁ…イ゛くッ…」
突き上げられるたびにナカから押し上げられ、吉備さんの形がボコッと下腹部に浮かび上がる。
ナカに欲しいッ……。
お腹の中の熱がドクドクと脈打つのがわかる。ソレを覆う薄い膜が、急に邪魔に思えた。
「俺もイきそうッ……」
吉備さんの切羽詰まった声が耳元で聞こえる。
なんで俺、今発情期じゃないんだろう。発情期だったら、吉備さんの子を孕めたのに。
頭の中で気づかないうちに本能が顔を出す。
「あッぁ…なかッ、ナカに欲しいッ……」
快感に溺れた思考が、無意識に言葉を吐き出させた。
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