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プロローグ 後編
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俺が新たに入ることになったのは、
私立せいりん高校。あっ、字は(聖林)だから。
あっ、いま、誠凛じゃ無かった〜とか思った奴絶対いただろ‼︎俺もその1人だから。
「如月玲牙です。よろしく。」
『かっこいい〜。』
『彼女居るのかな〜。』
『居なかったら、私の彼氏になって貰いたいな〜。』
何か周りが俺を好意の目で見てる。殆どがLOVEの目で。
案の定、女子達から質問攻めにあった。
「あのっ、如月君は彼女居るんですか?」
周りがどうなの?って目をしてる。一応ここは正直に、
「いないよ。只今相手募集中。後、誰か学校案内頼めるかな。」えっ
そう言ったら、キャ〜何て周りが騒ぎ始めて、私が行く‼︎とか何人も何人も言い始めて、
「じゃあ、行きたい人は皆で行こうか。」
そう言ったら、キャ〜‼︎何て優しいの。って騒がれた。まぁいっか。案内してもらえるのなら。
一通り、案内が終わったその翌日、ラブレターを持った子が俺に近づいてきて、
「如月君さえ良ければ私と付き合ってください。」
うわぁ〜。告白なんて前のあのむさいほぼ男子校状態では無かったな〜。悪くは無いんだけど、
「ゴメンね。今は恋人作らないかな。」
「そうですか。ありがとうございました。」
って言って去って行った。その後から、毎休み時間に1人は告白しに来てくれた。もちろん振ったけど。たった1日で俺は学園の王子になった。
俺は、そろそろこの告白地獄から脱する為に、ある手段に出ることにした。
「如月君。貴方に一目惚れしました。付き合ってください。」
「ゴメンね。気持ちは嬉しいけど、その気持ちに答えることは出来無いんだ。その代わりに、俺の話聞いてくれない?」
「ハ・・ハイ‼︎もちろんです。」
「ありがとう。俺ね、前の学校で振られたんだ。誰かは覚えてないんだけど。」
「えっ?振られたって如月君が。なんて酷い人なんでしょう。っていうか、覚えてないってどういう事なんですか?」
「たぶん、あまりにもショックな出来事だったから、記憶から消そうと決めたんじゃ無いかと思う。」
「そうだったんだ。」
「でね、頼みがあるんだけど、」
「ハイ‼︎何なりと。」
「これから、俺に誰も恋人が出来ない様にして欲しい。特定の誰かになるより、皆の俺でいたいんだ。だから君名前なんだっけ。」
「あ・・天ヶ瀬美希です。」
「じゃあ美希ちゃん。君が親衛隊隊長として他に親衛隊に入りたい子を募ってもらって俺に近づかせないで欲しいんだ。」
「わ・・私で良いんですか?」
「もちろん。美希ちゃんだから頼むんだ。お願い出来る?」
「ハイ。分かりました。」
こうして、俺の王子生活が始まった。
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