アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
亡霊。
-
「…ッ、」
興奮し…
反り返った先から先走りを溢れさせている信の一物が――
濡れそぼり…
期待でヒクつく葵の蕾に押し当てられ…
いよいよその先端が綻んだ花弁を押し広げ――
葵のナカへと挿入(はい)ろうとしたその時…
『葵…』
「―――ッ!?」
突然葵の耳元で…
現実ではない――しかし聞き覚えのある悍(おぞ)ましい囁き声が
感じるはずのない熱い吐息と共に葵の耳元を掠め…
―――やだ…、、なんで…っ、
葵はその声にゾクッ…と全身が総毛立ち…
その顔色は見る間に青ざめていく…
『可愛いよ葵…
ホラ。…お前のココも――
まるで私を欲しがっているかのように吸い付いてきているじゃないか…』
―――ッ違う…、
『…お前は――バックから突かれるのが本当に好きだよなぁ…葵…
淫乱な子だ…
まあ……私がそういう風に仕込んだワケだが…』
―――違う違うッ!
今、俺の後ろに居るのはアイツじゃない…、
俺を抱こうとしているのはアイツじゃ――
信に抱き締められながら…
まるで今の幸せな自分を嘲笑うかのように聞こえて来る
忌々しい過去からの亡霊の囁き声に葵は堪らず目をギュッと瞑り…
一刻も早くその声を自分の中かから追い出したくて
葵は思わず頭を小さくフルフルと振ると…
それに気がついた信が動きを止め――
「…どうかしたか?葵…」
「ッ…、、のぼる…、
…これ……やだ…っ、」
「……………………え?」
震える声で「やだ。」と発せられた葵の言葉に、信の思考は停止し――
信の火照った身体はまるで冷や水でも浴びせられたかのように
一瞬でサァー…っと冷たくなっていく…
―――「やだ」って……一体どういう…
――ッ!まさかここに来て――怖気づいてしまった…とか…?
抱かれることに…
………あり得る…
なんたって葵は今まで父親に――
「ッ、」
自分から顔を隠すかのように浴室の壁に縋りつきながら震える葵の様子に
信は何だか居た堪れない気持ちになり…
信は背後から抱きしめていた葵の身体から――そっと離れようとしたその時
「ッ!だめ…っ!」
「葵っ?!」
突然葵が身体ごと信の方へと振り返り…
そのまま勢いよく信に抱きつくと――
葵は信の首筋に顔を埋めながら呟いた
「ッ、ちがう……違うの信…、
俺別に…怖くなったとか…、全然そんなんじゃ…、ッ、」
「………」
信に抱きつきながらも
それでもその身体は未だに小刻みに震えていて…
そんな葵の様子に信は躊躇いがちに葵の肩に手を置くと――
苦笑交じりにその口を開いた…
「…無理すんなって葵…
考えてみたら――俺も今日はちょっと焦りすぎてたみたいなトコロがあるし…
お前がまだ怖いって言うのなら…俺は別に――」
「だから違うんだってッ!」
葵がかなり強くバチンッ!と信の両頬を叩くようにして自分の両手で挟むと
そのまま信の顔を自分の方へと引き寄せ…
「あ……あおい…?痛いんだが…(頬が…)」
「違うんだって信…
っ俺はただ……ちゃんと信の顔を見ながらしたいかなって思っただけで…」
そう言うと葵は両手で頬を挟まれ…
口を突き出したちょっと間抜けな顔になっている信の唇に
軽く触れるだけのキスをすると
泣きそうな顔にちょっとはにかんだ笑顔を乗せながら言葉を続け…
「だって俺……初めてなんだもん…
本気で好きになった人と……こういう事するの…」
「………ッ!」
「ッだから…、…信の顔が見えないのが嫌だったの…!
不安になるから…」
「葵…」
葵は信の頬を両手で優しく包んだまま
信の瞳をしっかりと見つめながら言葉を続ける
「…だから……だからね?のぼる…
俺…ちゃんと信の顔を見ながらしたい…
これ以上――亡霊に怯えない為にも…」
「亡霊…?」
信が疑問を口にしようとしたその時
葵が両腕を信の首の後ろに回しながら、その唇を信の唇と深く重ね合わせ…
片足を信の身体に絡めながらより信の身体に自分の身体を密着させると――
葵は自らの蕾を起立した信の亀頭の先端に押し当て…
自らその腰をゆっくりと亀頭の上に沈めていく…
「ッ…葵…、」
「…俺を見て?信…
俺も――信だけを見ているから…」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
141 / 200