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小汚いおじさんを見たあとだとゆきはすらっとしていてスタイルもいいし、顔も整っている
元からそれなりだとは思っていたが周りと比べると余計思う
「準備は出来てんのか?」
「後ろの?」
「は?お前マジで…はぁ。」
溜息をつき、ゆきは俺の座っている椅子を横にスライドさせ、自分は立ったままパソコンに何かを打ち込み始めた
「ね、ねぇ…連絡先聞いてもいいかな?」
すかさず、ゆきと反対側に立った冴えないおじさんは小声でにやにやしながら聞いてきた
乗り気じゃねぇかよ気持ち悪い
「5万くれんの?」
「そりゃあ約束ならそうする。
その代わり、何でもしてくれるんだよね?」
やんねーよ、ばーか。と言ってやりたいところだが俺の寂しい夜の相手になってくれるなら考えないでもない
仮にもこの人も医者だろうし、まじで痛いやつとかはしてこないだろう。それに性病に関しても心配は要らないだろうから。
「えー、何して欲しいの?」
フェラ?
中出し?
それとも拘束プレイとか特殊性癖の持ち主?
ま、正直なところどれも嫌かなぁ
だからさっきから話を伸ばして名前も教えていなければ連絡先も教えていない
「…っ!」
顔を赤くしたおじさんに内心、うげぇ。なんて思ってみる
「ほんとビッチかよ。マジでキモイ」
おじさんをバカにしていたら引いたように女の人がそう言う
まぁ、ビッチでしょうね。
今だってちょっと誘われただけで細かいプレイまで想像したし…
「口の利き方考えろ。言われたらどう思う」
突然低い声が聞こえて、ぴく。と固まる
…ゆき?
もしかしてこれ、もしかしなくても…怒ってる?
サァッ、と背筋が冷えるように心臓が変な動きをする
…貶されることよりも、誰かが怒っていることの方がよっぽど怖い。
───ぽん。
…ぽんぽん。
背中を、撫でられた
「お前も、場所を考えろ。」
そう言ったゆきはいつもの雰囲気
「ビビらせた?」
マスクをしていなければこの感覚からしてきっと顔は青くなっているし、あからさまな反応だっただろう
マスクしていてよかった
「……いや、別に。」
「そ。」
じゃあ帰るぞ。と声をかけられ、少し離れて後を追った
「あんな顔だけのビッチのどこがいいのよ…!」
「菅野先生にあんな可愛い知り合いがいたなんて…」
残されたふたりはそんな事をそれぞれごちていた
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