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「楽しみだね」
買ったのは4つ。
ゆきさんと絢の分も。
中のクリームと果物がこの土地でとれるものらしく、詳しくはわからないけどここのサービスエリアでしか買えないものだった
「うん」
嬉しくて「袋持つ」なんて言って持たせてもらっているけど、そもそも絢とゆきさんってシュークリームとか食べるのかな
嫌いだったらどうしよう
確認もしないで買ってもらってしまった
車に戻る途中、喫煙所で絢がタバコを吸っているのが見えた
声が届く距離じゃない。
喫煙所に他に人は見当たらず、ゆきさんしか見ていないと判断したのかマスクを外して吸っていた
「先車戻ってようか」
もう予めゆきさんと話していたのか、今度は葵が運転席、俺が助手席に乗った
「疲れてない?」
さら、と髪を梳かれる
2人きりの車内で優しく触れられるとふわりと眠気が訪れるような気もした
「大丈夫」
「そう?到着までもう少しあるから出発したら寝ていてもいいからね」
甘やかしすぎ。そう思うのに、優しくしてもらうのはいつも少し嬉しくなる
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