アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
239 side絢
-
side絢
○○寺から出て、今度はこの観光地のメイン通り。
「お前ほんと有り得ない…」
「マジでごめん、反省はしてる。」
「『は』って何?含みあるんだけど」
「反省はしてるけど、後悔はしてない」
「お前さぁ…」
そういう俺たちは葵と真慕のだいぶ後ろを歩いていた
というのもこいつ、菅野ゆきひろ32歳は湯奈川絢20歳に今朝まで性行為を強要し、旅行楽しみだから嫌だという俺、絢に対してそれはそれは終わらないセックスを強いた
結果俺は油断すると膝が折れるレベル
そして何より腰が怠い
そんなこんなで俺は真慕と葵に置いていかれている
車でも寝落ちてばかりだったしこれは思っていた旅行とは既にかけ離れはじめている
隣のやつはやたら元気だし「あからさまに余韻あって可愛い」とか言ってきたから本気で叩いてやろうかと思った
「…ごめ、しんどい」
それでも流石にこの距離感が生まれてしまうのは申し訳ないし、ほんとにそろそろ限界だ
さっきまではいけるかも、と頑張っていたけれど何だか時間が経つにつれて辛くなってきた
「ちょっと休憩しようか」
「……座りたい」
「りょーかい。」
ほんとに情けない。
ゆきはこんなに普通なんだから俺だって普通に出来るはずなのに。
足のカクカク感が収まってきても今度は疲れが押し寄せてくる
「葵?ちょっと1回店入って休憩していい?
あ、ほんとに?ありがとう」
今朝のことは許さないけど、ゆきは今回の旅行の為に主治医と話してくれて体調の発作がおきないようにコントロールする方法とか薬とか、色々やってくれた
俺は自分のことながらそういうのわかんないし、ゆきに与えられたものばかり飲んでいたけれど、結果的に体調はそれなりにいい
それに今だって、歩くのが遅い俺に合わせて隣を歩いてくれている
今までの人だったらヤるだけやって、こういう時は大体置いてかれていた。
電話しているゆきを横目に、きゅ。と後ろから抱きついてみた
「え、どうした」
「…ばーか。」
ゆきの好感度は俺の中で爆上がりしてたのに今朝のことで台無しだ
べ、と舌を出してバカにすれば、ゆきにもべー、てされた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
239 / 375