アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
242
-
「あっついから気をつけてね」
当たり前のように葵に紙ナプキンを付けてもらって、それからそんな子供に言うような注意を受け、それなのに真慕はやっぱり慣れているのか気にした様子もなく頷いている
なのに一口食べて、熱いと慌てている
真慕って、ぽやーとしていて危なっかしい
うどんは美味しかった
とろとろの野菜が入っていて味も優しい
美味しい?とゆきに聞かれたから「普通。店の味」って言ったら何それ可愛くないとか言われた
あまり食欲はなかったけど全部食べられた
ゆきの巻き添えくらった、なんて思っていたけれどうどんで良かったかもしれない
「じゃあ一旦宿戻ろうか。真慕もお昼寝する?」
「…うん。」
「ふふ、真慕もお昼寝するって」
本当に寝るんだろうな
真慕は葵に甘やかされて育っているから、お昼寝はいつものルーティンに組み込まれていそう。という勝手なイメージ。
「立てる?」
「これくらい平気。」
差し出された手を無視してテーブルを掴む
俺なんて放っておいて自分のペースで歩けばいいものをゆきは終始俺のそばにいてくれた
こんな可愛くない反応ばかりなのにゆきは何故か満足そうで、それがどうしてかは俺にはわからなかった
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
242 / 375