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告白4
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「ところでさぁ、、さっき店員さんにすっごい笑顔で話してたねぇ?」
、、笑ってるのに、、目が笑ってない、、。
なんか、、怖い、、。
「いや、、お礼言ってただけですよ」
「なにその素っ気ない返事」
あ、、地雷踏んじゃっ、、、。
「まぁ、いいや後でじっくり聞かせてもらうよ」
カノさんから黒いオーラが出ていたのは言うまでもなかった。
その後は会話がないままただ俯き気味に
もぐもぐと頼んだ物を食べるしかなかった。
食べ終えてからゴミを捨てると
腕を力強く掴まれて引っ張られた。
い、、痛い、、。
「カノさ、、痛いっ」
「、、、、。」
なにも喋らない無言なカノさん。
この時カノさんの顔が真顔になってる
だなんて僕は知らなかった。
公園のベンチに叩きつけられるように
座らせられる。
「、、、。」
「、、、、。」
嫌な空気が流れて逃げ出したくなる。
僕は強がりだから泣かない筈なのに、、
視界は滲んでいく、、。
そして涙が溢れる。
「ぅっ、、痛いよ、、カノさん」
「、、、。」
なにか、、なにか喋ってよ、、。
胸が締め付けられるように痛くなる。
身体中がいたい。胸がいたい。
「ごめんなさい、、店員さんと仲良くして、、」
「、、、。」
「でも、、カノさんも仲良く話してたじゃないですかぁ、、」
髪を掴まれる。
思いっきり後ろに引っ張られて髪が抜けた気がする。
「それとこれとは別だよね?」
「、、、!?」
「別に僕が誰と仲良くしようが君には関係ない。でも君が誰かと仲良くすることは僕にとって不快」
カノさんが顔を近づけてくる、、。
「ねえ、頭のいい君なら分かるだろ?」
「、、僕だって、、カノさんが誰かと仲良くすることが、、嫌ですっ」
「は、、?」
「すっごい不快なんです」
カノさんが睨みつけてくる。
でも僕はそんなの怖くなかった。
ただ、、悲しかった。
僕に、、関係ないなんて、、言わないでよ、、、カノさんが、、こんなにも好きなのに、、、。
「ヒビヤくん、、分からないんだね、、」
「僕は、、僕はカノさんがっ」
「頭の悪い君は好きじゃない」
「、、す、、」
「残念だ。幻滅させないでよ」
「、、、き、、でした」
「あーそうなんだ僕も好きだったよ」
「、、、。」
「前の君がね」
カノさんは、、カノさんは、、
物分かりのいい僕が好きだったんだ、、。
「物分かりがいい僕しか好きじゃなかったんですね、、」
「、、っれが、、」
「?」
「誰がそんな事言ったの?」
「へ、、?だって前の僕が好きって、、」
カノさんが急に僕にキスをする。
強引なキス、、。
息が出来なくなる、、。
「っは、、、」
「確かに、、前のヒビヤくんが好きだよ」
「?」
「でも今の君も悪くない」
「、、、??」
「だから、、僕に口ごたえする君も好きっていってんの」
「、、、へ」
「さっきはごめんね?こんなに酷い目に合わせて」
「は、、はい」
カノさんが僕の涙を袖で拭ってくれる。
「ほら、、ヒビヤくん映画始っちゃうよ?」
「は、、はい」
この人を怒らせると怖いようです。
だから僕は、、怒らせないように頑張ります。僕は、、この人の全てを好きになるから
「そういえば、、返事は?」
「あ、、よろしくおねがいします!」
「はいっ」
カノさんがこの時黒い笑みを見せたのは
僕にも分かりました。
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