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#7
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面接会場へ行くと廊下に椅子が準備され、既に何人かスーツを着た人が並んでいた。
手に人、人、人と必死に書く人、スマートフォンをいじる人、メモ帳に何かを書く人、普段ならオメガの俺を見た瞬間ゲッという顔をされていたがここにいる人達は自分のことに精一杯という感じで少しほっとした。
「本日はお越しいただきありがとうございます。順番にお名前をお呼びしますので呼ばれたら部屋にお入りください」
スーツを着た社員っぽい人が説明をする。
「では七瀬さんからお入りください」
うっ、いきなり僕からだ。心の準備も何も出来ていない。でも行くしかない。
慌てて椅子から立とうとしたら足がもつれ
て前のめりになってしまった。
「危ない」という声と共に前のめりのまま僕の体は止まった。
さっき説明をしてくれた人が支えてくれたんだ。
「あ、ありがとうございます」
「いえ、面接官が中でお待ちです」
淡々と喋る彼に恥ずかしくなるものの、少し落ち着くことが出来た。
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