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使用人2
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自室に戻るまでの道のり、三好さんが肩を貸してくれた。
「今日はこの辺にしておきましょう」
「まだ始まったばかりじゃないか」
「もう限界みたいですよ」
三好さんの一言で、父が制御をかけてくれた。あのままだと、僕はきっと犯されていただろう。といっても、結局いずれはそうなるだろう。時間が延びただけ…なのだから。
「三好さんさっきはありがとうございました」
「どうしましたか?」
「僕を庇ってくれましたよね」
「いえ…そのようなことは」
酷いこともするし、口では反論もしているが、三好さんは僕を助けてくれたような気がした。
「…痛っ」
部屋に戻り、三好さんが僕のお尻に薬を塗る。初め、お尻に指を入れた時、本当は痛くて逃げ出したかった。やっぱり少し切れていたのだ。
「小枝様、申し訳ありません」
「…僕こそ、手当してもらって、ありがとうございます…」
あくまで彼は、父鈴木啓介の使用人。しかし、冷たい中にも優しさが見え隠れしている。この家で私の味方はだれもいない。彼の存在は、唯一の救いだった。
「しばらくは、お尻を慣らすために、夜は私が此方に伺います」
彼は最後に、申し訳ありません。と付け加えた。父の命には逆らえないが、一連の出来事に少しの罪悪感を抱いているのだろう。
「おやすみなさい」
無感情で答える。僕は鳥籠の中の、鳥なのだ。
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