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家族団欒
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朝食は家族全員でとることとなった。予想外というか、初のことに使用人達も大忙しである。
ノアも緊張からか動きがぎこちない。
父親と母親は関係が改善されたようで、付き合いたてのカップルだ。
くそっ、、、リア充めっ!!!!
俺もノアとイチャイチャしたい。
「ノア、ゆっくり食べな」
「あい!」
本当だったら膝の上に乗せて食べさせたい。だが、それだとノアの成長に繋がらない。
ノアにテーブルマナーを教えつつ、料理に集中する。
「そういえば、最近、料理が美味しい気がするの」
「そっそれは、ジュード様からアドバイスをいただいて…」
母の疑問に料理長の額から汗が流れた。それはそうだろう。両親は俺が厨房に出入りしていることを知らないのだから。
「本で読んだ料理を料理長に作ってもらうよう頼んでいるんです。」
「そうだったのね。とっても美味しいわぁ。」
「ぷいんもおにいたんがちゅくったの!」
「………プリンも作ってもらうように伝えました。」
「おにいたん、とってもじょうじゅなの!」
ちょっ…ちょっと!!なんかノア様がとてもお喋りなんだけど。これでは、俺が作ってることがバレるではないか。
「ほどほどにな、、、」
「はい。」
父親は怒る様子もなく、俺の料理に関して目を瞑るようだ。
「ノアちゃんは、ジュードを自慢したかったのねぇ〜フフフッ…」
「あい!」
そうにゃの!?そうなのね!!嬉しい!!
ちょっとドヤ顔なのがかわゆいよ。
「おにいたんの あまいやちゅ」
「スイーツが好きなんだよな」
「私もジュードの手作りが食べてみたいわ」
「…今度、新作を作ります」
「……お父さんの分も用意してくれ」
「はい」
母親も父親も意外と食いしん坊である。
天使のふにゅにゅんプルプルの頬を眺めていると、斜め前の方向から鼻をすする音が聞こえた。
「うぅ…ジュード様…よがっだですねっズズズ
ズズッ…年をとって涙脆くなりました。」
セバスチャン号泣中である。ノアも気づいたらしく、「せばすたん ないてう?」と首を傾げる。
セバスチャンには心配をかけていたからな。
「セバスチャン、今まで迷惑をかけてごめんなさい。ジュードのことずっとそばにいてくれてありがとう。」
「ズズ…身に余るお言葉です。」
「これからも、ジュードのことよろしくね」
「はぃ」
冷たかった屋敷が温かくなり、使用人達の笑顔も増えた。
☆☆☆
ファンイラストの方にセレーヌのイラストを上げてます。是非見てください。(作者より)
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