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親戚9
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***
ジェフリー・ガルシアは3日も持たなかった。何か用事が出来たとか適当な理由をつくり出ていったストーカーを父親は満足そうに見ていた。
父親はジェフリーがセリーヌのストーカーだということに気づいていたのだろう。(勘だが)
「お父様、大丈夫ですか?そろそろ領地に…」
朝食中に領地のことを話題に出した娘にラドノスは、胸を押さえた。
仕事をしないお父様は嫌いっ!と言われたら立ち直れない。
「ヒューゴよ、先に戻ってくれるか?わしは確かめなければならないことがある。」
ラドノスはアルベールを認めていない。
認めないにしても結婚しているのだからどうすることもできないが。
部屋にはラドノスとアルベールだけ。外にはセリーヌが心配で扉に張り付いている。
「君には言ったはずだ。セリーヌは心優しい子で純粋だと。娘を幸せにしてくれと私は言った。
君は真面目で変な噂もないからセリーヌを嫁にやってもいいと思っていたんだ。
私は君に期待をしていたんだ。
それがどうだ?8年間、何もせず。
自分の息子に助けてもらわないと解決できないのか!」
「申し訳ありません。全て私が間違っていました。セリーヌやジュードには辛い思いをさせました。
これから…やり直して、家族で幸せに暮らしたいんです。
お願いします。私に償う機会をください。」
アルベールは立ち上がると、床に頭をつけた。
「お父様!!!!」
バンと扉が開くとセリーヌがアルベールの隣に座り頭を下げる。
「私からもお願いします。家族ともう一度やり直したいのです。」
「セッセリーヌ…」
娘からのお願いなら聞かないわけにはいかない。
「フンっ!1年、1年で私を認めさせれば許してやろう。
月に1度、孫の顔も見に来るからな。
それと、アルベール。お前の正直な所は嫌いではないぞ。」
祖父母達は帰って行った。
使用人達もだが、緊張がとけ疲れが一気に襲う。
「2日は休みとしよう」
父親はげっそりした顔で執務室へ戻って行った。
「ノアのことは俺が見ておく。お前たちも休んでいいぞ」
「ありがとうございます。もし、何かあればすぐに駆けつけます」
俺は天使と2人きりでキャッキャっウフフしたのであった。
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