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∼20△△年 12月5日∼
「誕生日おめでとう坂田」
2人だけの狭い丸い観覧車の空間で世界で一番大好きな人の声が響く
「うらさんありがとう!めっちゃ嬉しいわ笑」
俺は今ちゃんと笑えていますか?
しっかり喜ぶ顔を見せてあげられていますか?
約束守れなくてごめんなうらさん
「知ってた?この観覧車誕生日限定で2周乗れるんだ!」
そうやって君は無邪気に笑った
俺は幸せやなこんな優しい人に巡り合えて、俺なんかが幸せを感じれて
ずっと一緒にいたいななんて思ったのも君が初めてで
ころころ表情を変える君が俺をいつしか夢中にさせてたんやなってそんなことばっかり考えて改めて神様って不平等だって心に刻んでしまう
「えー、誕生日限定なん?もっと乗ってたいなー笑」
「何言ってんの笑来年も再来年もここに来ちゃいいだろ」
「ほんまにうらさんついてきてくれる?笑」
「当たり前だろー!約束!!」
また約束破ってしまうことになったなー笑
ごめんな、うらさん俺にはもう誕生日なんてこないんだよ
うらさんとも今日でさよなら。
今日が人生最後の誕生日なんや
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