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家族との顔合わせ
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「今日、俺の家族とご飯の日だったよね」
朝食を食べながら言われて俺も頷く。
そう、今日は初めて煉の家族に会う日だ。
お父さんにだけは会っているけど、
まだお母さんとお姉さんと弟さんには会ってないのだ。
やっぱり、不安はある。
「…そんな心配しなくても大丈夫。陽仁のこと、ちゃんと理解してくれてる」
不安な表情を感じ取って、煉が俺へと手を伸ばし、頭を撫でてくれた。
いきなり煉を家族から奪ってしまっている訳だし、いい風には思わないだろうな…。
「うん…頑張る…ごめん」
いつも迷惑かけてばかりだな、俺は。
こんなじゃいつか呆れられてしまう。
「19時からだし入学式終わってからそれまで時間あるからさ、どこか2人でいこうか」
「何か買う物あるなら俺が買いに行っておこうか?」
そう尋ねた俺のほっぺをギュと引っ張る煉。
い、いたい…。
「…デート、いこって誘ったつもりなんだけど?」
向かい合いに座る煉が真っ赤になって俯いてしまって、俺まで赤くなる。
デート…、嬉しくて口元が緩む。
「…い、きたい…です…」
中学生相手にこんな毎日ドキドキしてる高校生なんてなかなかいない…。
恥ずかしさを隠すようにパクパクと朝食を口に入れながらデートで何を着ようかと浮かれている自分がいた。
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