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心の掌握③*
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「お風呂に入ろうか」
「おふろ…」
いわれて、ベッドが自分のせいで汚れていることに気づいた。
濡れた服は着替えていたようだが、長年ろくに洗えていない髪の毛と身体はどうにもならなかった。
「…ごめんなさい…ベッド…」
「いいよ、洗えばいいだけだ。おいで」
紫音に促されておれは風呂場に行った。
着ていた服は、どうやら紫音のもののようだった。袖がぶかぶかで、ズボンは着なくとも上着に隠れるくらいだ。
「入り方わかる?」
「……はい」
目が泳いで、テンポが遅れて。
われながら自信のない返事だ。
それはすぐに紫音に見透かされた。
「脱いで。洗ってあげる」
久しぶりにシャワーを浴びた。
雨や噴水の水ではない心地よい温度のお湯が降り注ぐ。
紫音は何度も、おれのがちがちの髪の毛にシャンプーとリンスをして、なんとか指が通るように洗ってくれた。
スポンジを泡立てて、身体を優しく擦られる。
くすぐったくて気持ちいい。
おれはすっかり紫音に身体を委ねていた。
「しっぽ、失礼するよ」
紫音はおれの毛羽立ったしっぽを軽く握った。
その瞬間、身体の力が抜けてへんな声がでた。
「ふぁっ…ぁ…っ」
びくびくと身体が勝手に反応して、前のめりになってしまう。
しっぽを触られたことなんて、自分で触ったことすら、いままでなかった。
「だ、だめ…っしっぽ…なんかへん…っ」
「ごめんね。でも洗わないと」
「ぅあ…っっ…んん〜〜っっ…ふぁ、」
紫音が泡のついた手でしっぽを握り、根本から先っぽまで擦る。
それがたまらなく気持ちよくて、今度は身体が勝手にのけぞって粟立つ。
「顔見せて。あぁ、そんな顔できるの。いい子」
身体が火照って、息が熱い。
紫音がしっぽを握るたび、頭がジーンとしてぼんやりしてくる。
おれはどんな顔してるんだろう?恥ずかしい。。。
「もぉ、…だめ、…へん…っ」
「うん」
紫音はおれの反応を愉しむようにしっぽを巧みにいじった。
「ぅああっっ…」
だんだんと、腰だけじゃなくて前のモノが疼いてくる。なんかへんな感覚。さわってほしい、でも…
「こっちも洗う?」
紫音の指がおれのソコに触れる。ひっと悲鳴をあげて、しっぽとソコを擦り上げられて、何も考えられなくなる。
「〜〜〜しおんっっ…あぁあ…ッッ」
おれの欲が膨れて、ぴゅ、と何かが溢れた。
全身が脱力して、いままでのざわざわしていた感覚が無に返る。
ぎゅう、と紫音は抱きしめてくれた。
心地よくて、その胸に身体を任せる。
「…にぃ、、さん…」
温かいシャワーが全身を洗い流す。
いままでの嫌なことがぜんぶ落ちてくみたい。
「久遠。いい子だね」
紫音はそういって頭を撫でる。安心感、ぬくもり、居場所。
ずっとここにいたい。
-----紫音の存在がおれの心を支配するのなんて、簡単だったんだ。
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