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我慢①*
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おれは半分泣きべそをかきながら、服を脱いで裸になって、紫音の部屋で立って紫音を待った。
紫音が帰ってきてくれてよかったという安堵と、紫音の冷たい態度に対する不安で、心がぐちゃぐちゃだ。
「久遠。我慢できるいい子になろうね」
こくこくと頷いて、紫音に返事をする。
紫音の目が、声が、優しくて冷たくて怖い。
「僕がいいと言うまで、立って我慢するんだよ」
おれは紫音に促されるまま、大きな姿見の鏡の前に立った。
緊張してうねるしっぽを、紫音が捕まえて根本から先まで扱くように擦り上げる。
「〜〜〜っっ」
それだけで足に力が入らなくなる。
膝に手をついて、どうにか体勢を維持した。
紫音がしっぽを弄りながら、後ろからおれを抱きしめて、首筋にキスをした。
ぞわぞわと身体が粟立つ。猫耳の先を指で弄られて、熱い吐息が漏れる。
ピクピクと自分の欲が反応しているのがわかる。
つんと上に勃って、紫音に触られることを望んでる。
「ここはイけないようにしてあげるからね」
紫音はおれの欲をつまむと、その根本にリングみたいな器具をとりつけた。
欲の膨張を無理矢理抑え付けられて、熱が内側に籠る。
「うぁ、…っ…」
そこから紫音の愛撫は執拗になっていく。
胸の華を摘んでころころと撫でる。
紫音の指がおれの口内に入り込んで、ぐちゃぐちゃに唾液を絡ませる。
膝がガクガクと震え、いまにも床についてしまいそうになるのをどうにか堪える。
紫音の濡れた指がおれの蕾をくちゅくちゅとほぐして、下から突くように侵入してきた。
「〜ぅあっっ…あ…っ」
しっぽを撫でられながら、蕾がほぐされていく。
縛られた欲は我慢どころじゃなくて、はしたなく涎をたらしている。
紫音の責め苦に耐え切れなくて、おれは鏡に両手をついて、どうにか鏡にもたれながら立ち続けた。
「がまん、する…っ、いいこ、…っ」
自分に言い聞かせて、快感に堪える。
いい子、いい子って。紫音の優しい手で撫でて。
蕾を突く指が増えて、奥までぐちゅぐちゅと音を立てて突き上げる。
胸の華を摘まれて、背筋を舐めあげられて。
あぁ、イク。だめ、だめ、だめっっっ
どくん、と自分の中でなにかが破裂して、頭が真っ白になって、全身にぎゅっと力が入った。
あぁ、イってしまったと思ったけど、欲には熱がまだ籠ってて、堰き止められたんだと理解した。
イった快感は頭にはあって、それでも身体はまだ火照ったままもがいてる。
ひざに力が入らない。ずるずると鏡についた腕が落ちていく。
「久遠?まだだよ」
ぺしん、と尻を叩かれて意識が戻る。
「久遠は悪い子なのかな?」
「ちがぅ、…ごめんなさい…っ」
手に力を入れて、どうにか体勢を整える。足はもう感覚がない。
「そう、もう一度耐えられたら褒めてあげる」
紫音は敏感になっているおれの欲を手で包み込んだ。
少し指が触れるだけで、そこはびくりと反応する。
「ふぁ、…だめ、だめぇっっ…」
蕾と欲を同時に責められて、意識を保っていられなくなる。
イク、またイっちゃう。
紫音の手で簡単に乱れて、はしたなく涎を垂らして。
がまん、がまん、、たえて、たえないと…っ
「ぅあ、ああぁっっ…〜〜〜ッッ!!」
ドクドクと込み上げる熱は中で暴走して頭の奥で弾ける。
衝撃に耐えられなくて、姿見に完全にもたれかかって、がくんとひざが抜ける。
だめ、立たなきゃ。紫音に呆れられちゃう。
「は、…ぅあ…っ」
ガクガクと笑う膝を無理矢理押し上げて、床につかないように粘った。
立っているとは言えないような縋り付く体勢で、それでも自分のできうる限りに耐えて膝をつくことはなかった。
「よく頑張ったね。もういいよ」
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