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ママとパパ
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「た、ただいま〜……。」
「と、斗蒼様!?」
わらわらと執事やメイドが来て、荷物を持って行って片付けて、まとめてもらった。
「づがれだー…」
「七海さん!」
慧の方にも駆け寄り、同じようにしていく。
「斗蒼様、お疲れ様です。慧斗様、ずっと寝ていましたよ。」
「ん。ありがとう。今も寝てんのか?」
「はい。寝ていると思います、けど。」
「ふぇぇぇぇぇん!!」
「起きたな。」
「起きましたね。」
「じゃ、慧斗の所に行くから、ミルクとか用意しといて。」
「かしこまりました。」
意外と楽しいもんだな。
子育てって。
初めてだからそう思うだけかもしんないけど、面白いし、楽しい。
「おい、泣きやめ。主人が帰ってきたぞ。」
慧斗を抱き上げ、落ち着かせる。
「斗蒼様、ミルク、持ってきましたよ。」
「ん、ありがとう。」
哺乳瓶を口元に持っていっても飲まない。
なんでだ……?
「オムツなんじゃないですか?」
オムツ、慧が持ってたはず。
「七海ー!」
「はい。お呼びいたしましたか?」
「オムツは?」
「え、私は持って帰ってきてませんが。
そう言えば斗蒼様、届けてもらうって仰ってましたが。」
「あ……。どうにかならないのか…?」
「……。配達を早めてもらうのは難しいです。けど、近くのところへ行って買って来るのは可能です。」
「よし、七海行ってこい。」
「!?!?か、かしこまりました。」
慧のことだから、急いで買ってくるだろう。
あ、そう言えば、オムツの試供品もらってたんだ。
「……。慧斗、オムツ替えるぞ。」
メイドに手伝ってもらいながらも頑張ってオムツを替えた。
「ふぅ、大変だな…。」
「と、斗蒼様っ!!!オムツ、買って、来ました……!!!」
「ん、ありがとう。」
結構でかいの買ったな。
まぁいいや、あっても困んねぇしな。
「じゃ、自室へ戻る。ご苦労だった。」
「あぁ〜う。まぁー、まぁー」
「えっ!?しゃ、喋った…?」
俺は急いで部屋に入り、ベットに座らせた。
「慧斗、もう一回!」
「うー?」
「慧斗、さっきの、もう一回!」
「まぁー、まぁー。」
「お、おぉ……」
「斗蒼様、入ってもよろしいですか?」
「七海か!?早く来い!」
「失礼します。どしたの?」
「しゃ、喋った!」
「えっ!?」
「慧斗、もう一回」
「まぁーまぁー!」
「ママって言ってんじゃない?」
「俺、ママじゃねぇ。」
「斗蒼がママだったら、俺はパパだな。」
「うわぁ、何その被害妄想。やめろ、気色悪い。」
「ママひどーい。」
「誰がママだ!」
「あ、そうそう、今日の夜、招待されてるけど。」
「あー、知ってるよ。茉莉愛も来るらしいな。」
「うん。そうだね。でも慧斗がいるから付きまとわれないだろうな。」
「あー、そうだな。」
ママとパパ……ね。
家族って感じだな。
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