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誤魔化すように(3)*
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side ちとせ
絶頂の後の脱力感に僅かに身体が重くなったような感覚。動く気になれなくて斗真の動きを視線で追う
斗真は一度ベッドから降りるとティッシュケースと投げ捨てた服を持って戻ってきて、俺の吐き出した腹の上の白濁を拭うと服を着せようとしてきた。それはつまり行為の終わりを示している
「なん、で…」
「……」
斗真は何も言わない。でも今日じゃないといけない気がした。勢いでキスをして斗真はその気になったわけだが、2度目があるとは思えない。俺が斗真に自分からキスなんてすることもだが、今日ここでなんのしがらみもないのに辞めるのだから斗真は俺に手を出す気は無いと言っている様なものだ
次は、きっとない…
それは困る。間違いなく他へ行かれる。それは身体の関係だけじゃない。ゆづるに斗真を奪われる可能性だってあるんじゃないか…
「とう、ま…」
起き上がって斗真の首元に顔を埋める。ガンガンと耳元で何かを叩き鳴らされているのではと錯覚する程に心臓がうるさい
額を斗真の鎖骨に押し当てながらチラリと下方を見る。斗真の履いているスウェットが薄らと盛り上がっているのが見て取れる。そこに震える手をそっと近づけて触れると斗真がピクリと身じろいだ
「…ちとせ」
咎めるような声で名を呼ばれる
それを無視して既に十分な硬さを持つ斗真の中心を形に沿うように撫でる
「ちとせ!」
手を掴まれて止められる。顔を上げて斗真の顔を見ると怒っているような困っているようなそんな顔をしていた。だけど俺に対して反応しないわけではなく、むしろ斗真も興奮しているのだとわかったからもう遠慮なんて必要ない
「斗真、続き…しないの?」
精一杯、甘えた声で口調で仕草で誘う。羞恥心などかなぐり捨ててただ斗真を誘惑することだけを考える
「っお前が!お前から誘ったんだからな!」
堪えきれないとばかりに吐き捨てると斗真は俺を力任せに押し倒した
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