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客と身体の関係を軽く持つホストは多い。それによって店に来てもらえるなら、金が貰えるならと。
だが俺はそれを面倒くさがっていたし、俺についたエースもそのタイプではなかった。それが唯一の救いだ。
「…ユウカ。来てくれてありがとな」
「わぁっ、イツキ!良かったぁ、ボーイさんには来るって言われたんだけどね、こんなに早く来てくれると思ってなかった!」
満面の笑みで顔をあげた女……ユウカは、俺に軽く手を差し伸べた。その手を引き寄せて隣に座らせながら、軽く頬にキスをする。それだけで照れたように頬を染めて喜ぶのだから安いものだ。
「今日はどうするんだ?」
「うぅん、カクテル呑みたいな。イツキのおすすめとかある?」
「カクテルならこれとかこれ、良いんじゃないか?」
メニューからいくつか選び出して指さすと、ユウカは真剣な顔で悩み始めた。それからぱっと顔をあげて、俺が選んだ中の二つを交互に指差す。
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