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「相変わらず汚い部屋だな…」
思わず独り言を言いながら、
窓を開けて掃除を始める。
学校帰りに寄ったヒロのマンション。
あらかじめ渡された合鍵で扉を開くたび、気恥ずかしいような高揚感におそわれる。
仕事の忙しさからか
そもそもの性格なのか
衣食住に無頓着なヒロの世話を焼くのは俺の役目で。
週に1度訪れるたびに魔窟と化している有り様に呆れつつ、女の存在が微塵も感じられない事に安堵したりしている。
掃除を済ませたら
夕食と、一週間分の食事の冷凍ストック作り。
冷蔵庫を開けると先週作っておいた分はキレイに無くなっていて、それだけの事で凄く嬉しくなる。
最近、仕事が多忙を極めているヒロは家事を全部済ませても帰って来なくて、ゴールデンタイムを過ぎてつまらなくなったテレビを見ながら時間を潰す。
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