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冬の朝は、なかなか夜が明けなくて
冷たい空気が染み込んでくる。
眠れずに考えて、やっと出した結論には
まだ迷ってる。だけど。
まだ暗い中、出勤する父さんを呼び止めた。
「父さん」
父さんは、コートを羽織りながら
おはよう、ってこたえる。
「俺、母さんに会いたくない。」
声は、震えてたかも知れない。
原因は、ヒロに対する罪悪感。
父さんは、分かった、とだけ言って
玄関から出ていった。
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