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え、二股?
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多目的室を出て、もうどうでもよくなった。
弁明のしようのない事態。
僕のせいなの?そもそもさ。
あー 最近女々しくなってきた自分。
女子か!女子でもこんなにならんわ!
なんかもはやイライラしてきた。
なんで僕が!怒られなきゃいけないの!
もういいさ!勝手にしてろ馬鹿瑛兎!知らんわ!勝手にうじうじしてろこの馬鹿やろーー!
(語彙力乏しい)
イライラしつつ屋上に向かった。
ここなら誰もいない。
なぜって?普段開いてないから。
けど今日は開くのなんのって。
誰もみない掲示板の隅にかかれてた。
「ばっかやろーーーーーーーー!」
そう叫んでやった。教室にいる人は聞こえただろうか…。もうそんなんいいや……。
疲れたから寝そべってぼーっと空を見た。
こんなに晴れてるのに…僕の心は雨模様、
なんつって。
もう全てが楽しくなってくるよ。
「なにこんなとこで怒ってんだよ」
いつもその人は僕が悲しんでるときにふいっと現れる。
高身長で、高3で…、
そして風紀委員で………
僕と瑛兎が喧嘩?した原因。
「痴話喧嘩かよ」
ふわりと笑って、けど楽しそうに僕の隣に寝そべった。
「宇河先輩…ヒーローですよね。僕が悲しい時とかなぜかいるし、大人だし、怒らないし、優しいし、僕が瑛兎と出来ていても言いふらしたりしないし応援してくれるし……。もうほんと…尊敬というか……」
「酔っ払いかお前は」
僕がベラベラ話しながら泣きべそかいてたらそう言って先輩は額に軽くデコピンした。
「…またなんか瑛兎くんとあったの?好きだねえ。」
誰のせいだと…………!!!!
一瞬キレそうになったのを抑えて無言でいる。
「……先輩…瑛兎は僕があなたを好きだというんです。どうしたらいいんですか張本人」
ふう、とため息をついて、けど先輩の方を見ずに聞いてみる。
「………んなわけねえだろってな。どんだけスカポンタンのアンポンタンなんだよ瑛兎くん。」
……僕の語彙力悲惨だと思ったけど今同程度の人見つけた気がする……あれ、……?おかしいな……。
「…けど、一瞬、本当にわからなくなったんです。瑛兎と先輩が一緒に言い合ってた時、僕は嫌だな、って思っちゃって。その後も先輩の隣にいた女の先輩をじっくり見たりして。僕………、もしかしたらビッチなのかも……。」
自分でいえばいうほどビッチに思えてくる。
……。好きな男が2人…?
いや、否定したいけど…。
「じゃあさ、これ、どう思うの?」
さっきから寝そべっていた宇河先輩が、よっ、と言って起き上がって僕を押し倒したような体制になって顔を近づけてきた。唇がつくほんの数ミリのところで先輩は止めた。
僕はびっくりしすぎて目をパチパチさせて硬直していた。
「ちっとは……逃げろや!お前…そんなんだとビッチだと言われても仕方ねぇぞ」
そう先輩に言われてやっとハッとした。
……僕、完全に受け入れてた…?
と、同時に、昨日、先輩が頰のまつげをとってくれた時のことを思い出した。
あん時も………、僕って………。
…嘘……だろ……、?
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