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嫌いだ
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「え〜 ,瑛兎のへんたぁい〜。でも
瑛兎なら全然いいよ、」
と明らかに喜んでる声がする。
周りの女子からは"いいなぁ"とか
"ずるーい!!"とか言われていた。
あと,その女子は自慢気に
「瑛兎って 凄くキス上手いの 」
なんてこっちにも聞こえるくらい言ってた。
……なんだよ…ッ!
そんくらいだったのかよ …。
凄くイライラが止まらない。
なんで?そんなの決まってる。
"そもそも論,僕に興味なんてなくて
ただの誰でもいいとかいうヤリチンだったから。"
は-..呆れた 。
瑛兎なんか嫌いだ 。
*
そして今日は熱があるのもあるし
瑛兎のことが頭にちらついて集中
できなかった。
翔汰に何回肩揺らされたか。
翔汰曰く,
"心ここに在らず"
だったらしい。
頭痛いし,今日はもう早く帰ろ… 。
今日はいつメン?の皆は用事が個々にある
らしくて , 別々に帰っていった。
先生に提出する紙が両手で持たなければ
持てないほどあったから鞄は教室に
置いといて提出し終わったら教室に帰って
鞄を取りにいくようにした。
無事に提出物を届け 教室の
ドアに手を掛けた時だった 。
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