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見たくない聞きたくない
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「瑛兎……ちゅ-しよ…?」
なんて声が聞こえてきたと思って
そ-っと、見たくない思いとは裏腹に
覗いて見た 。
目に映ったのは予想通り
瑛兎にキスを欲しがる付き合ってる?女と
瑛兎の姿だった。
瑛兎はその子を愛おしそうに
見つめて深くキスをしていた 。
こんな顔 初めてかも 。
やっぱり瑛兎,僕のこと遊びだったのか。
……ははッ……わらえ…………ないよ… 。
何故かじわりと目頭が熱くなる。
僕はそのまま鞄のことなんか忘れて
走って学校を出て家に向かった 。
熱があるのに…なんでこんな… 。
家に着いた頃には目から雫がぽろぽろと
頬に伝い , 目が若干赤くなっていた。
だっせェ… 僕。
お母さんが"おかえりなさい"と
言ってくれたのに僕は返事もせず
ベッドにダイブした 。
何分経っただろうか?
モヤモヤが晴れない。
別にいいじゃないか。僕が振ったんだし ,
なんで今更瑛兎が他のやつといちゃいちゃ
しててこんなにもモヤモヤするの ?
ピーンポーン … と
家のチャイムが鳴る。宅配かなんかだろう。
お母さんがしょっちゅう変なもの買うから。
僕はそのまま寝ようとした。
「律ー!瑛兎くんよー ?家上がらせるわね」
と下からお母さんの大きな声が
響き渡る。……瑛兎…?な、なんだろう… ?
ひたすら寝たふりを続ける。
ガチャ、とドアを開ける音がする 。
目を硬く瞑っていたらフッと耳に息を
吹きかけられた。
「なっ…⁉︎」
勿論 体が跳ね上がるし声も出た。
びっくりした……。そこには
普通にいつも通りの瑛兎が立っていた 。
、
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