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雨
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陸「はぁ…」
少しの移動で息が切れる
肌がほんのりと熱を持ち、服が擦れるだけでゾクゾクと身震いがした
ヒートの予兆に間違いなかった
ひとまず便所へ駆け込み、冷静になって考える
内山先生の言った通り、番、とやらの影響で周期が乱れているのなら
これから一体どのように症状が変化していくのか、皆目見当もつかなかった
これまで経験してきたヒートとは別物と考えた方が吉であると思えた
本格的な発情期に入るまで、どれ程の余裕があるだろうか
数日か、数時間か、はたまた数分か
皆の前で発情期を迎える事だけは絶対に避けたい
避けなければならない
今日は早退しよう
俺はそう決断すると、便所を出て一目散に顧問の元へ向かった
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純平「陸ぅぅぅぅぅ、帰らんでくれぇ」
樹「仕方ないだろ、腹下してんだから」
顧問に下痢だと嘘を言い早退の許可を得た俺は、そそくさと荷物をまとめて皆に別れを告げる
陸「わりい、じゃあな」
大袈裟に落ち込む純平に手を振り、俺は熱を持ち始めた肌をそっとさすりながら自宅への道のりを歩み出した
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