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「さてと…。」
ドキドキしてきた。
ほぼ、2人で別荘に住む…なんてまるで、カップルみたいだ。鍵は、、顔認証と暗号と指紋…。セキュリティは強いみたいだ。
ガチャ
「よしっ、入ろうか…。」
ちなみにここは拠点から約100キロは離れている。
神奈川県にきたのだ。
「ふぅ。相変わらず…白い壁」
昔と変わりない…。昔もこんなことがあった。
そんときはメイドを雇ってくれていた。
確か、小学4年のときかな?
だが、まぁ、俺らももう、高校生だから…やはりそれは、なしか。
しかも、少し改造されているから部屋がよく分からない。
壁が白いのは一緒のようだがな。
「まず、俺らの部屋に入ろうか。」
「ああ。」
俺も早く部屋を見たい!
ガチャ
「ここかな…。」
「…え?ここなのか!?広っ!」
もっと5畳半ぐらいの狭いとこだと思ってたのに!
これは、だいたい10畳半はある!
「ベッドはダブルがひとつ…だね。」
「なんでダブルなんだよ!俺は床でねる。」
「辰巳…そりゃ、シングル2つはいくら10畳半あったとしても入らないよ。それと、床は冷たいからダメだよ。せめて、敷布団が来るまで待って。」
俺はこいつと寝たくないんだよ!とか思いながら、適当に返事をした。
まぁ、俺が夏芽のことをここまで嫌うのには理由があって…それは、
ガチャ
「辰巳…例の部屋はここね。」
「この部屋いるの?」
「いるよ。」
「絶対?」
「絶対。辰巳が悪いことをしたりとか…辰巳とちゃんと真剣に話したい時に使うからね。」
家具は、何も無く、壁も更に真っ白そして、窓がひとつも無い部屋。照明も暗い。
そう、ここは俺専用の…お仕置部屋だ。
俺の世話は全部…夏芽がやっているから…こういう躾も夏芽が行う…。
すると、夏芽は、そこに家から持ってきた黒い椅子二脚と、手錠、そして…2つのダンボールを置いた。
「そのダンボールなに?」
「気になるの?」
「気になるに決まってるだろ…!」
「んー、ひみつ」
なんだよ。秘密って。俺は、隠し事をするのはなしになっているのに…こいつだけ隠し事をするなんて理不尽だ。
俺が夏芽を嫌う理由は…過保護すぎるのと、この部屋の存在、そして、理不尽なところだ。俺は、俺の生き方で歩んでいきたいのに、全て夏芽の思い通りにされる。
本当にうんざりしているんだ。
はやく、こいつから離れたい。
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